セミナー紹介

有機EL(OLED)ディスプレーが“フレキシブル”を軸に徐々に広がり始める中、液晶ディスプレー(LCD)だけでなくOLEDをも超える究極のディスプレーと目されるマイクロLED(Micro LED)に対する開発が海外で加速しています。また、ミニLED(Mini LED)をLCDの直下型バックライトに応用することでOLEDの性能を超えるLCDも実用化され始めました。一方で、OLEDも量子ドット(QD)と組み合わせる新たな開発も進められており、既存のLCDとOLEDの更なる進化と、今後出てくるMicro LEDの進展に目が離せません。

LEDはサイネージ用ディスプレーとして既に市場に広く広まっており、そのLEDチップを微細化していくことで、まずはMini LEDの用途と市場の開拓が既に動き出しています。将来的にはμmオーダーやnmレベルまで微細化することで、液晶や有機ELディスプレーを凌駕する性能を持つ直視型ディスプレーや今後の市場拡大が見込まれるAR/VR/MR、車載応用のヘッドアップディスプレー(HUD)や透明ディスプレー、マイクロプロジェクターなどの空中に画像を映し出す新しいアプリケーションにも最適なデバイスとなることが期待されており、海外を中心とした多くの研究機関や企業が積極的な動きを見せています。

一方、2013年にディスプレーに応用され、スーパーハイビジョン化に向けた理想的な色域が得られるとして注目を浴びたQDでは、カドミウム(Cd)フリー材料の開発や低価格化が進み、さらにはOLEDやMicro LED用のカラーフィルター(CF)としての開発も進められており、一時的に停滞していた市場が再び上向きつつあります。また、OLEDを置き換える究極の自発光デバイスとしてのQLED(Quantum-dot Light Emitting Diode)を目指した開発も進んでいます。そしてペロブスカイト(Perovskite)や高演色の蛍光材料など新たな材料も次々に現れており、2020年以降のスーパーハイビジョンの時代に向けた動向に目が離せません。

Micro LEDとQDは、当初は欧米のベンチャー企業を中心に開発が進められてきましたが、直近の製品化を目指した動きが台湾・韓国そして市場と製造を握る中国で活発化しています。サプライチェーンの主導権を握るためのアライアンスも活発化し、世界各地のカンファレンスなどでも多くの発表やホットなディスカッションが展開されています。2019年には、米国ラスベガス(Las Vegas)で開催された見本市「CES」、3月の中国昆山でのディスプレー国際会議「ICDT」、毎年5月に米国で開催されるディスプレー国際会議「SID」、さらには、台湾・中国・韓国で頻繁に開催されている展示会やセミナーなどで、多くの発表と議論が行われました。

本セミナーでは、これら海外の動向を網羅しながら、2020年初に開催されるCESの状況から2020年代の方向を読み解きます。また、Micro LEDおよびQDの技術の解説と共に、海外の様々なイベントで見られる企業の動きやサプライチェーンの状況など最新の動向を解説します。両デバイスのビジネスに関わる各社の技術の内容や事業戦略、さらには競合技術との比較なども交えて、ディスプレーが目指す新たな世界と産業の方向を分かりやすく、かつ詳細に解説します。


受講効果

チェックMicro LEDと量子ドットの最新技術についての知識が得られます。

チェックOLEDの新たな発展方向であるQDとの組み合わせなどの知識が得られます。

チェックMicro LEDと量子ドットのディスプレー応用の状況と将来方向についての知識が得られます。

チェックMicro LEDと量子ドットをとりまくサプライチェーンを理解し、ビジネス戦略を立てるために役立ちます。

チェックディスプレーに求められる性能の進化やアプリケーションのトレンドを理解することにより、産業の将来動向を見渡せます。

開催概要

セミナー名 海外で加速する「Micro LED/量子ドット vs. OLED」の開発競争
日時 2020年 2月 5日(水) 10:00~17:00(開場 9:30)
会場 東京・新橋
Learning Square新橋 6F
JR・都営浅草線・東京メトロ銀座線 「新橋駅」 徒歩2分
受講料

49,800円(税込み)

定員 60名
※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経 xTECH、日経エレクトロニクス

講師紹介

北原 洋明(きたはら ひろあき)

テック・アンド・ビズ 代表取締役

1978~1988年、日電アネルバ(現キヤノンアネルバ)にて、主に半導体用スパッタ装置のプロセス開発に従事。顧客へのセールス活動、装置納入後のプロセス立ち上げ・プロセスサポートまでカバーする。1988~2000年、日本アイ・ビー・エムにて、TFT液晶パネルのプロセス開発および生産技術を担当。この間、第1世代から第3世代の液晶製造ラインの導入・立ち上げおよび次世代ラインの検討に携わる。2001~2002年、同社にて、高精細液晶ディスプレーのマーケティングに従事。2003~2006年、同社にて、液晶関連のソリューションビジネス、コンサルタント業務に携わる。
2006年12月より、テック・アンド・ビズを立ち上げ、FPD、グリーンデバイス、半導体、その他の電子産業に関わる情報サービス活動を行っている。特に最近は、ディスプレー産業の急速な発展を続ける中国を中心にした情報収集とビジネスマッチング等の活動を行っている。現在は、中国光学光電子行業協会液晶分会顧問、中国深センFPD協会専家顧問を務め、その他の中国・台湾・韓国の業界組織とも連携をとりながら日系企業の現地での活動支援や、セミナー・展示会・企業訪問などのイベント開催、ビジネスマッチングも行っている。
1997年~現在、業界活動に積極的に参画。業界団体であるSEMI PCS-FPD活動では、副委員長として液晶生産ラインのあり方、生産性向上、業界の指針となるロードマップ作成などについての検討作業に中心的な役割を果たす。その他、JEITA委員、業界セミナーのプログラム委員などに携わる。これらの経験を基に、産業界の動向や技術トレンドなどをまとめ、執筆・講演活動も行っている。 主な著書に、『新液晶産業論―大型化から多様化への転換』(工業調査会)、『図解わかりやすい液晶ディスプレー、技術とビジネスのトレンド』(日刊工業新聞社)などがある。

プログラム (10:00~17:00)

1. CESで見えた2020年のディスプレーおよびCE産業のトレンド

  • 1.1 CES 2020のトピックス
  • 1.2 毎年のCESからMini/Micro LED、OLED、LCDの進化を分析
  • 1.3 ディスプレーはIOT、5G、AIなどとの融合でさらに進化する

2. 各ディスプレー技術の特徴を徹底分析

  • 2.1 フレキシブル化で市場の拡大を狙うOLED
  • 2.2 QDなどの部材の力で継続的に進化するLCD
  • 2.3 大画面TVで繰り広げられるOLEDとQDのバトル
  • 2.4 着実に進化しているMini LEDとMicro LED
  • 2.5 AR/VRの世界を広げるマイクロディスプレー
  • 2.6 サイネージ用で広まり始めた透明ディスプレー
  • 2.7 超大画面用に普及が進むレーザー・プロジェクション
  • 2.8 特定サイネージに活路を見いだす電子ペーパ

3. 2019年のアジア各地のディスプレー産業動向から2020年の方向を読み解く

  • 3.1 CESの波及で活性化するアジア各地のディスプレーイベント
  • 3.2 OLED一本足打法の韓国と全方位を狙う中国
  • 3.3 水面下で着実に力を蓄える中国
  • 3.4 AI、IoT、5Gでビジネスモデルが変化
  • 3.5 政治と経済に翻弄された2019年から巻き返しを図る

4. 2020年代のディスプレー産業で生き残るための戦略

  • 4.1 ディスプレーの進化の歴史を振り返ると将来が見えてくる
  • 4.2 既存技術と新規技術の駆け引き
  • 4.3 技術力とビジネス力、時代に合わせた発想の転換
  • 4.4 産業インフラ発展の波と企業の対応
  • 4.5 サプライチェーンの変化とビジネスチャンス

5. 質疑応答

※プログラム内容・講師は予告なく変更になることがあります。予めご了承ください。
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