事前申し込みは終了しました。受講希望の方は、当日会場にお越しください。

セミナー紹介

五感、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、そして嗅覚は、人間の主要センサーといえる。これを再現し、それを活用できれば、ユーザーの気持ちを先読みできる家電製品、おもてなしの心を持ったロボットなど人に寄り添う究極のIoTや、味覚や嗅覚など人間の感情に直接届く新しいマーケティング、さらには「デジタル・ツイン」とも呼ばれるデジタル/ネット空間への人間のコピーの作製や、そのコピーから生身の人間へ、センサーを介した直接的なフィードバックなどが実現し得る。そうして五感の情報を他人と共有できれば、これまでとは次元の違う新しいコミュニケーションも可能になる。ただし、そうしたことを実現するためには、各センサー素子の開発に加えて、それを活用するさまざまな脳の機能も同時に掘り下げる必要がある。
本セミナーでは、五感の各センサー、およびそのデータを分析したり活用したりする脳(BMI)や人工知能(AI)技術、ARやVRなどのリアルとデジタル空間の融合技術の開発最前線を、第一級の研究者や経営者を招いてお届けする。

開催概要

セミナー名 日経エレクトロニクスセミナー
五感×脳(AI、XR、BMI)=人間拡張が拓く新世界
日時 2019年12月3日(火)10:00~17:30(開場9:30)
会場 東京・永田町
JA共済ビル カンファレンスホール
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル 1F
受講料

49,800円(税込み)
※受講料には昼食とお飲み物が含まれています。

定員 100名
※最少開催人数(30名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経エレクトロニクス

プログラム (10:00~17:30)

10:00~11:00
【視覚】視覚×AI=単眼で立体視 収差マップ3D技術による単眼カメラ距離計測
市販の単眼カメラで撮影した1枚の画像から、距離画像を取得できる技術を紹介します。
これまでは市販単眼カメラ画像一枚だけでは距離計測できないと考えられていました。開発した「収差マップ3D計測」技術は、この常識を覆し、レンズ収差に基づくボケ形状を手掛かりに、被写体までの距離を計測します。ボケ形状と距離の関係は複雑に変化し、数式モデル化が困難なため、深層ニューラルネットワークにより計測データから学習します。これにより市販カメラ一台のみで被写体の形状等によらずステレオカメラ並みの高精度な距離計測を実現しました。

三島 直(みしま なお)氏

東芝 研究開発本部 研究開発センター メディアAIラボラトリー 主任研究員

1999年慶應義塾大学工学部卒。2001年慶應義塾大学理工学研究科卒(修士)。2001年東芝研究開発センターに入社。画像処理の専門家として、テレビ向けの高画質化技術、裸眼3Dテレビ向け信号処理技術、イメージセンサ向けの高視認化技術、コンピュテーショナルフォトグラフィ技術、移動体向け自己位置推定技術等の研究開発に従事。
11:00~12:00
【触覚】身体の体験共有BodySharingの挑戦
“BodySharing(体験共有)“とは、キャラクターの身体、ロボットの身体や、人の身体と、ユーザの様々な感覚を相互共有することです。この感覚とは、視覚や聴覚だけでなく、身体の位置覚、重量覚や抵抗覚など様々な感覚を含んでいます。
近年、“BodySharing”の多種多様なテクノロジーが研究開発されており、リモートワークシステムやリモート観光は最も有名な事例です。“BodySharing”の特徴は、一方向だけの操作ではなく双方向の情報共有にあり、ユーザの移動時間がほぼ0になることです。移動時間が0になったとき、人の移動だけでなく、サービス、ライフスタイルや都市はどのように変化しいけば良いのか議論を深めていきます。

玉城 絵美(たまき えみ)氏

H2L 創業者/早稲田大学 創造理工学研究科 准教授

人間とコンピュータの間の情報交換を促進することによって、豊かな身体経験を共有するBodySharingとHCI研究とその普及を目指す研究者兼起業家。2011年にコンピュータからヒトに手の動作を伝達する装置「PossessedHand」を発表。同年には東京大学にて総長賞受賞と同時に総代をつとめ博士号を取得、2012年にH2L,Inc.を創業. PossessedHand, UnlimitedHand, FirstVRは、基礎から応用まで多くの研究者に利用されると同時に、BodySharingサービスへと展開している。
12:00~13:00 昼食休憩(お弁当を用意します) + 名刺交換会
13:00~14:00
【味覚】AI×味=野菜等の「おいしさの見える化」
~農産物画像をAI解析、IoTで情報化~
近年、普及が著しいモバイル端末(スマートフォン・タブレット等)の撮影画像から、被写体農産物の食味等を推定する技術の開発を行いました。画像はクラウドに構築された人工知能(AI)に送信され、当該画像の補正等を経てRGBの平均値と標準偏差をもとに解析し、結果を端末等に表示します。この技術の特徴は、近赤外線計測やハイパースペクトルカメラ等の機材を使用することなく、市販のスマホカメラ等での計測が可能で、結果はほぼ瞬時に返信され、一連の作業は専用のアプリケーションソフトにより、専門的な知識を要せずとも簡便に行える点です。生産から販売、需要に至るサプライ・チェーン全般で使用でき、農業生産者・出荷者、中間流通、小売事業者等での利用が既に始まっています。

幕田 武広(まくた たけひろ)氏

マクタアメニティ 代表取締役

新たな生産方式による有機農産物等の安定供給(アグリSCM)〔農林水産省・経済産業省認定事業:プロジェクトリーダー〕
画像解析による野菜等の「おいしさの見える化」技術の構築〔経済産業省認定事業:プロジェクトリーダー〕
14:00~15:00
【嗅覚】MSS × AI × ・・・ = 嗅覚センサー
五感のうち、最もデバイス化が遅れているのが「嗅覚」です。嗅覚センサーの実現を難しくしている大きな要因が、その測定対象である「ニオイ」の複雑さです。「ニオイ」とは、40万種類以上といわれる各成分が、任意の割合で数種から数千種混ざり合って形成されるものであり、さらにこれが時間的にも空間的にも絶えず揺らぎます。
嗅覚センサーの実現に向けて、膜型表面応力センサ(MSS)を中心に、最先端のハードウェア(センサ素子+感応膜など)とソフトウェア(機械学習など)を統合する総合的な研究開発について、最新の成果や産学官連携体制と共にご紹介します。

吉川 元起(よしかわ げんき)氏

物質・情報研究機構(NIMS)機能性材料研究拠点 センサ・アクチュエータ研究開発センター嗅覚センサグループ グループリーダー

東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了。東北大学金属材料研究所 助教やスイス・バーゼル大学 客員研究員などを経て、現在に至る。文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)、清山賞、つくば奨励賞(若手研究者部門)、nano tech 2015 プロジェクト賞(ライフナノテクノロジー部門)ほか。
15:00~15:10 休 憩 + 名刺交換会
15:10~16:10
【聴覚】自動翻訳技術の概要と情報通信研究機構の取組
ニューラルネットワーク技術により高精度化した自動翻訳技術の概要を、アルゴリズム・翻訳データ・評価・使い方の観点から説明します。また、情報通信研究機構(NICT)の自動翻訳技術への取組として、音声翻訳アプリVoiceTra、自動翻訳Webサイト「みんなの自動翻訳@TexTra」、および、「翻訳バンク」という、NICTに翻訳データを集積し、自動翻訳の多分野化・高精度化を進める取組について説明します。

内山 将夫(うちやま まさお)氏

情報通信研究機構(NICT) 上席研究員

前世紀末から自然言語処理、今世紀初頭より自動翻訳の研究を続けています。高精度の実用的自動翻訳エンジンを開発することを目指しています。また、言葉の壁がなくなった後を見据えての研究を心がけています。現在、AAMTジャーナル「機械翻訳」編集長と言語処理学会論文誌「自然言語処理」副編集長でもあります。
16:10~17:10
【BMI】脳内イメージ解読技術
「脳から心を読む機械」は古くからフィクションに登場しますが、その可能性が科学的研究の対象となったのは、ごく最近のことです。脳の信号は心の状態を表現している「コード」と見なすことができます。私の研究室では、ヒトの脳信号から、見ているものや想起しているもの、夢の内容などを、機械学習を用いて「デコード」する方法を開発してきました。脳の「コード」を解読することで広がる未来の技術の可能性について議論したいと思います。

神谷 之康(かみたに ゆきやす)氏

京都大学大学院情報学研究科・教授/ATR脳情報研究所・客員室長(ATRフェロー)

東京大学教養学部卒業。カリフォルニア工科大学でPh.D.取得後、ハーバード大学、プリンストン大学、ATR脳情報研究所を経て、2015年から現職。「ブレイン・デコーディング」法を開発し、ヒトの脳活動パターンから視覚イメージや夢を解読することに初めて成功した。
17:10~17:30 名刺交換会

※プログラム内容・講師は予告なく変更になることがあります。予めご了承ください。

【お申し込み注意事項】

  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
  • ※お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。申し込んだ方の都合が悪くなった場合は、代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
  • ※受講料のお支払い: お支払方法が「請求書」の方には、後日、受講証・請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。クレジットカード払いの場合、受講証・請求書の郵送はありません。お支払い手続きにて決済が完了した後、以下「MyPageメニュー」にお申し込み内容と受講証が表示されます。セミナー当日、ご自身で印刷した受講証をご持参いただくか、携帯端末などにMyPageから受講証を表示いただくようお願いいたします。
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    <MyPage>https://ers.nikkeibp.co.jp/user/myPageLogin/
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