PROJECT
STORY

01

解剖!「日経 xTECH」
“デジタル”に賭ける
プロたちの戦い

2018年2月にスタートした「日経 xTECH 」。
技術情報を網羅する大型デジタルメディアを動かす社員たちは、どんな努力を重ねているのか?

ABOUT PROJECT

次世代を担う新コンセプトのメディア

「日経 xTECH 」は、日経BPが従来の出版社としてのビジネスから脱し、新しいメディアカンパニーとして成長するための試金石といえるプロジェクトです。それは3つの点で革新的でした。1)AIやIoTなどの最先端の動向に加えて、自動運転、フィンテック、デジタルものづくりといった技術とビジネスが融合する「クロス領域」で起きている最前線をコンテンツにしたこと、2)広告バナーなどの広告収入が主であることが多いデジタルメディアで、広告に加えて有料購読を大きな収入の柱に据えたこと、3)技術系の専門デジタルメディアを統合し、定評があるブランドを冠せずに新しいブランドを立ち上げたこと、です。

販売戦略が結果に結びつく

日経xTECH

編集、デジタルマーケ、編成・・・。
総勢200人のチーム

「日経 xTECH 」に関わる社員は総勢200人以上。社内有数の規模です。そしてその顔ぶれは多岐にわたります。雑誌のような紙の出版は、通常、誌面を企画し、記事を創る「編集」、媒体ブランドに合ったクライアントに広告を出稿してもらう「広告」、できあがったコンテンツをより多くの読者に届ける「販売」の3つが主ですが、デジタルメディアはさらに多くのチームが関わります。
例えば、「デジタルマーケティング」。読者獲得のためにウェブ広告、メールマガジン、フェイスブックなどのデジタルツールを使って、より効率的で効果的な施策を打って行きます。旧来型の出版社にはない機能となります。また「編成」もデジタルメディア独特のもの。ウェブサイト内の機能を企画して、読者にとってより使いやすいサイトを作る役割です。例えば記事の検索機能も、編成が管理しています。こうしたプロたちが「日経 xTECH 」の成長と進化を支えています。

総勢200人以上!「日経xTECH」を支える多くのチーム
  • 企画そのものが商品 尖ったアイデアが x TECHの世界を広げる
    • 編集記者

    企画そのものが商品
    尖ったアイデアが xTECHの世界を広げる

    「日経 xTECH 」創刊時の目玉企画は、発売したばかりの電気自動車「日産リーフ」を分解して、その秘密を明らかにする「リーフ解体新書」でした。電気自動車は旧来のエンジンカーと違い、電子技術の固まり。実物を購入し、その内部を丸裸にしようというのがこの分解企画でした。実はこのアイデア、もともとは日経BPが出版する技術情報誌「日経エレクトロニクス」の名物企画が原点で、過去にもiPhoneやプレイステーションを分解して読者の高い評価を得ています。この企画を「日経 xTECH」にも移植し、「リーフ分解」も公開されるや大きな反響がありました。しかも分解して得た様々なデータは、ベテラン専門記者たちが研究員となっている日経BP総研により、詳細な技術レポートにまとめ上げられ、より深い情報を得たい層へのオンリーワンな商品にもなっています。
    高度な専門記事を生み出すのが、様々な技術分野を知り尽くす記者たちです。ベテランはもちろん、若手の記者も大いに活躍しています。その一人が「日経 xTECH 」編集部の東将大(あずま・しょうた)。学生時代からVR/AR(仮想現実/拡張現実)技術を研究し、入社後、編集部へ配属になると半年で30本近い記事をサイトに投稿しました。入社1年目ながら、「東京ゲームショウ」でVR/AR関連のセッションに登壇もしています。
    「やりたいことを突き詰めていくことで、多方面に活躍できるのが楽しい。大変だけど、趣味と仕事が一体になっていて、強いやりがいを感じる」と熱っぽく語ります。

  • 「売る」を科学する仮説・実行・検証の日々
    • 販売
    • 編成・デジタル事業開発

    「売る」を科学する仮説・実行・検証の日々

    販売は、「日経 xTECH」の戦略である有料購読者を増やす主管部署。それをデジタル面からサポートするのが、社内のデジタルマーケティング局です。創刊時は、様々な施策を企画し、日経BPとして初めて東京・山手線で動画広告も実施しました。
    日経BPの専門誌は書店では販売しておらず、購読契約をした人しか読めない。それゆえに、その道のプロの中には熱烈な読者がたくさんいるものの、一般のビジネスマンに知られる機会はそう多くありませんでした。しかし、「日経 xTECH」の強みは先進技術を様々なビジネスに活かせるような記事として発信すること。一般のビジネスマンにも読んでもらいたい記事がたくさんあります。そこで日経BPはビジネスマンに向けた販促活動に踏み切ったのです。
    デジタルマーケティング局の古島理沙(ふるしま・りさ)は、そうして広げた読者層をどう有料購読に結び付けていくか、仮説を立て、実行し、検証を続ける日々です。いま取り組んでいるのは、MA(マーケティングオートメーション)の確立。これは無料の会員登録をした会員に対し、時間を置いて定期的に有料記事のダイジェストを送る仕組みで、無料読者にコンテンツの内容を理解してもらうことで有料会員を増やすことが目的です。従来は登録時のお礼メールを送る以外は、あるタイミングを決めてリストを抽出し、メールを一斉配信するという「手動販促」しかしていなかったのですが、MAの採用により人力を使わず、より効率的な販促も可能になりました。
    「マーケティングの基本は、ターゲット層へのアプローチを広げて、より効果的な施策を打つことにつきます。デジタルメディアは、自分たちで実施した販促の効果を測定し、良かった点、悪かった点を見極めて、次に進むことができます。フェイスブックもどのように運用したら、より効率的に会員獲得できるか、など、毎日が研究です」。大学時代、統計学を学んでいた古島は言います。

  • より使いやすく、より魅力的に 新技術にどん欲に
    • エンジニア/デザイナー

    より使いやすく、より魅力的に
    新技術にどん欲に

    サイトをより使いやすく、魅力的にする機能を企画する「編成」。創刊時は、新たな機能を強化しました。例えば検索機能は通常のワード検索に加え、キーワードとの関連性が高い順に検索できる「関連ワード検索」、画像から検索できる「画像検索」、種類とカテゴリーを指定して事例を探す「事例検索」を盛り込みました。2018年10月のリニューアルでは「この記事を評価する」ボタンを実装するとともに、編集部が選んだ注目テーマに沿った記事を自動的にまとめる「デジタルムック」も開始しています。このうち、「画像検索」と「この記事を評価する」の評価機能は有料会員限定として、有料会員獲得のためのツールにもしています。
    こうしたサイトの機能拡大をサポートするのが社内のデジタル事業開発局。2017年に中途入社した天野裕介(あまの・ゆうすけ)は、新技術の研究や実装の準備に忙しい日々です。「新技術に関する社内の理解が割とあるので、やりがいを感じます。実装した機能が読者から評価されるのが楽しい」と言います。

  • 媒体ブランドを「お金」に 展示会との相乗効果も
    • 広告
    • イベント

    媒体ブランドを「お金」に
    展示会との相乗効果

    広告は、サイトに掲載されるバナーやメールマガジンをクライアントに提供し、対価を得る部門です。媒体ブランドを活かして、クライアントのマーケティング活動の手助けをしているとも言えます。媒体ブランドを広げるため、展示会やセミナーなどへ展開することもあります。2018年10月に開催した「日経 xTECH EXPO」は、同時開催の10展示会合計で7万5000人を超える来場者を集客しました。
    「IT、ものづくり、建築まで幅広い来場者を集客できる『日経 xTECH EXPO 』は、IT以外の来場者にアピールしたいクライアントからも好評で、新しい提案ができました」。技術メディア広告部の竹下英里(たけした・えり)は話します。「IT業界徹底研究」と題した学生向けの就職ガイドも担当しており、「サイトや展示会だけでなく、クライアントのニーズに応じて、新しい企画を作っていきたい」と意欲を語ります。
    デジタルメディアを中核に、様々な専門性を持つ社員が、多様なニーズをとらえてビジネスを育てていく。そんなスパイラルがすでに始まっているのです。