高橋 厚妃

INTERVIEW文字を書くだけではない
記者の仕事は「形」にすること

編集
編集記者
日経クロステック編集

高橋 厚妃ATSUKI TAKAHASHI

2014年入社

名古屋大学大学院 創薬科学研究科 修了

医療×テクノロジーの最前線を追いかけています

これが私の仕事

医療×テクノロジーの
最前線を追いかけています

 『日経 xTECH(クロステック)』の編集記者です。日経クロステックは、産業とテクノロジーの「交差点」に立って、最新技術や業界動向をお伝えするオンライン媒体です。私が担当するのは「デジタルヘルス」というカテゴリーです。医療・健康・介護の関連企業・団体が、どのように最新テクノロジーを活用しているかを追いかけています。デジタルヘルスの領域では、AI(人工知能)や、IoT(インターネットオブシングズ)といった最新の技術を取り込む動きが旺盛です。最新動向を記事にすることで、主な読者層である医療従事者や、ITベンダー、VC(ベンチャーキャピタリスト)などの投資家、新規事業を検討している人たちの「次の一手」を支援したいと考えています。
 実務は、記事の企画・取材・執筆、セミナーの企画運営です。日経クロステックでの執筆のみならず、紙媒体にも携わっています。例えば今年は『デジタルヘルス未来戦略』という大型レポートを発行しました。健康・医療・介護分野の今後伸びそうな市場やサービスの分析、注目トピックスについての解説、業界マップ、スタートアップ総覧、といった内容で、500ページを超えます。
 編集記者という肩書ですから、当然記事を書くのが主務です。一方で、自分が持ちうるコネクションや企画力をどのように「形」にするのかは多様化しています。例えば「アプリを使って治療する」というテーマがあるとしたら、それを取材して記事にするほかにも、その題材に詳しい方をお招きして講演してもらうセミナーを企画することもあります。読者にとって重要な情報を、どのような形で伝えるかということを考えることも仕事の1つです。

MY JOB

「熱量」に触れられるのが醍醐味

この仕事の面白さ

「熱量」に触れられるのが醍醐味

 取材中、企業や大学の研究者の熱量を目の当たりにする瞬間に感動を覚えます。その熱量を多くの人に届けたい、その思いが記事執筆の原動力になっています。さらに、その熱量を記事ではなく、もっと直接的に感じてもらいたいと思うことから、セミナーを企画することもあります。セミナーの場合、直接参加者の反応を目で見て感じることができます。セミナーの空気や雰囲気といったもので参加者の反応がダイレクトに分かるセミナーの「手触り感」が好きです。セミナーで聞いた参加者の質問が、次の取材のタネになることも少なくありません。

FUN OF
WORK

  • 日経BPを選んだワケ

    実用化の瞬間に立ち会い、研究者を応援したい 頑張っている人の話を聞くのが好きだからです。大学では生物工学を専攻し再生医療に関わる研究をしていましたが、就職活動に際して研究者以外にも自分が選べる道があるのではないかと思いました。息の長い研究よりも、応用や実用化の局面で研究者を応援する立場の方が自分に合っていると思いました。研究分野にもよると思いますが、創薬や再生医療の研究は実用化までに非常に長い時間がかかります。自分の研究成果が実用化するのはまれです。せめて実用化を応援できる立場でいたいと思い、就職先を探しました。
     結果として日経BPに入社を決めた理由は、幅広く業界のことを知ることができたり伝えられたりする職種であるように感じたからです。今もその選択は間違っていなかったと思っています。

    実用化の瞬間に立ち会い、研究者を応援したい
  • ある1日のスケジュール

    • メール・スケジュール確認

    • 都内で介護関連企業の記者会見に参加

    • 出先でランチ

    • 東京大学で取材

    • 帰社、原稿執筆

    • 後輩と食事

印象に残っている仕事

武田薬品工業の大型買収で感じた専門媒体の強み 新卒で配属された『日経バイオテク』編集部で担当した、武田薬品工業の買収に関する取材です。『日経バイオテク』では製薬企業を中心とした企業やバイオベンチャー、大学などの研究開発について取材していました。日本の製薬大手の武田が、2018年5月にアイルランドの製薬大手シャイアーを買収するという決断を下しました。約7兆円を投じて海外の企業を買収する武田の経営判断は、その買収金額の大きさを中心に新聞や経済誌をにぎわせました。
 一方『日経バイオテク』では、この買収劇を内側から見ることにもフォーカスを当てました。武田の研究者は、この買収をどう見ているのかというポイントに絞って取材を進めたのです。製薬業界は、新薬開発が売り上げや利益に直結する世界。つまり、両社の研究者や研究所がうまく「結婚」できることこそが、買収の成否を占うカギになるからです。
 研究者とつながりが深い『日経バイオテク』ならではの取材網が大いに生きた企画でした。これまでの取材を通した関係性から、武田の中にいる研究者に直接話を聞くことができたからです。その中には、買収を否定的に見る人も、肯定的に見る人もいました。買収によって職を辞した人もいました。1つの会社の中でも、これほどまでに意見が割れるのかと考えさせられました。
 記事が出たあとに、研究者の方からこれまで手掛けてきた記事とは違うフィードバックをいただいたのも印象に残っています。「自分と同じ考えの人がいると気づけた」「自分や製薬業界全体の今後を考えるきっかけになった」といった声です。対象読者の人生といったら大げさですが、そうしたことに関わることができたという感触がありました。

FOCUS

武田薬品工業の大型買収で感じた専門媒体の強み

PRIVATE

  • 踊っています踊っています社会人になってから、体を動かせる趣味をと思ってタヒチアンダンスを始めました。週に1回ほどレッスンに通っています。発表会に備えて髪の毛を長めに伸ばしています。編集部の先輩方もマラソンや山登り、テニス、サッカー観戦などそれぞれ趣味を楽しんでいるようです。

  • 1年に1回は海外へ1年に1回は海外へ海外旅行が好きです。非日常を味わえることが、自分にとってのリフレッシュになるからです。2019年の夏は友人とモロッコの砂漠へ行きました。学生時代はドミトリーなど相部屋に泊まる節約旅行が多かったのですが、社会人になってからは少しぜいたくに旅行できるのがうれしいです。

高橋 厚妃

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