日本は2010年から人口減少期に突入しましたが、そのずっと前から、「少子高齢化で国内市場はこれ以上伸びない。国内にいるだけでは成長は見込みにくいので、海外に出ていくしかない。これからは、人口が増え、経済成長の著しいアジアだ」という考えでアジアに進出した企業は、製造業や小売業などたくさんありました。

 よく使われる指標がGDP(国内総生産)です。GDPは、簡単に言うと1年間にある国の中で使われたお金の総額のことを指します。「生産」とついていますが、モノに限らずサービスも対象になります。

 2019年にGDPが1兆ドルを超した16カ国を並べてみました。「日本はアメリカ、中国に次ぐ第3位の経済大国」というフレーズがよくありますが、かなり差がついての3位であることが分かります。

「一人当たり」のGDPが高い国々の顔ぶれを上からざっと見ると、欧州やアジアの、国内市場の大きい新興国がどんどん成長している小さい国や地域が並んでいます。裕福なイメージの国が多いですね。

 しかし、一人当たりGDPにすると国内総生産総額ベスト3のアメリカ、中国、日本はいずれも順位を落としました。「日本は経済大国」だとなんとなく思ってしまいがちですが、一人ひとりはそうでもないわけですから、これからはみなが豊かになるにはどうするか、知恵を絞る時だと言えます。