世界中に新型コロナウイルスが蔓延した2020年春、ヴィヴィアン・リーチという人が書いた「新型コロナウイルスから人類への手紙」という一通の手紙(一編の詩)が話題となりました。

これまで人類がさまざまな「間違った行為」を行い、「間違った方向」へ突き進んできた。それに対して、地球が悲鳴をあげ、人類に警鐘を鳴らしてきたにもかかわらず、人々はまったく耳を貸そうとはしなかった。
だから「私」(すなわち、手紙の書き手である「新型コロナウイルス」)が人類にメッセージを送っている。
そんな体裁でこの詩は書かれています。

ちなみに、この詩の最後には「自由にコピーして、シェアしてください」との一文が添えられているので、最後の一節だけ、ここで紹介させていただきます。

私はあなたを罰しているのではありません
私はあなたを目覚めさせるためにここにいるのです
これがすべて終わったら私は去ります
どうか、これらの瞬間を覚えておいてください
地球の声を聞いてください
あなたの魂の声を聞いてください
地球を汚さないでください
争うことをやめてください
物質的なことに気を取られないでください
そして、あなたの隣人を愛し始めてください
地球とその生き物たちを大切にし始めてください
何故なら、この次、私はもっと強力になって帰ってくるかもしれないから……

この「手紙」を読んで、私が一番に感じたのは「私たちは本当の意味で、もっと強くならなければいけない」ということでした。
「強く」というと誤解を招くかもしれませんが、ここで言う「強い」とは、

「一人ひとりが、いかに毎日に希望を持って、イキイキと生きていけるか」

という意味です。

新型コロナウイルスが本当の意味で私たちから奪っているのは、まさにこの「毎日、希望を持って、イキイキ生きること」ではないでしょうか。

『整える習慣』~「文庫化にあたって」より