コロナ禍で、これまでと「まったく違った生活」を余儀なくされる。
この状況は知らず知らずのうちに、私たちの心と体に大きなダメージを与えます。

「なんとなく体調が優れない」「落ち込むことが多くなった」「つい、鬱々としてしまう」などの症状を訴える人は実際増えています。
状況が長期化する中、この傾向はますます高まっていくでしょう。

「コロナ鬱」という言葉も一般的になりました。
「生活が変化して、ストレスが増した」「さまざまな側面で息苦しさを感じている」「体を動かす機会が減った」「人と会って話す機会が減った」「経済的な面でも、先行きが見えなくて不安」などの状況は心と体の状態を大きく乱します。

こうした状況が続くと、人間の醜い部分が露見しやすくなり、攻撃的になることは医学的にも証明されています。
DVやネグレクト、いじめ、差別、自分勝手な振る舞いが増えていくのは、医師の立場から見れば、ある意味必然です。

『整える習慣』~「文庫化にあたって」より