■『太陽の門』

著:赤神諒(第9回受賞者)
2021年5月下旬刊行予定

 2020年2月から11月にかけて日本経済新聞朝刊で連載されていた小説が待望の単行本になります。主人公は、スペイン内戦で一般市民側に加わり軍部に抵抗した米国人の義勇兵。映画「カサブランカ」の主人公がかつて義勇兵だったという設定から作者が着想した物語です。外国人の主人公を通して、常に劣勢でも誇りを失わないスペインの市民たちが何を求めて戦っていたかに迫ります。連載時の洒落た会話はますます磨きがかかり、せつない恋の行方は? ご期待ください。


■『イノセント・ツーリング』

著:湊ナオ(第11回受賞者)
2021年2月10日刊行
定価:本体1600円+税

その春。すべての居場所から締め出されていた。すべての日常が止まってしまった。みんな平気なのかな?  そんなわけ、ないよね?  コロナ禍の夏を過ぎて、自転車の旅に出た。それまでの日常にかまけて忘れていた大切なものを確かめに。感染予防は万全に、4泊5日のロードムービー風ハートウォーミングストーリー。


■『源氏五十五帖』

著:夏山かほる(第11回受賞者)
2021年2月10日刊行 
定価:本体1600円+税

 「源氏物語」は未完だった。最後の一帖が秘されている。五十四帖「夢浮橋」に続く幻の一帖、それは栄華をきわめた藤原道長を窮地に陥れる物語ではないか。血眼になって探す道長から捜索を命じられた女たちが、ようよう辿り着いた処で目にしたものとは。なぜ紫式部はこの物語を書かねばならなかったのか。王朝文学ミステリー。


■『心臓に針を』

著:佐伯琴子(第10回受賞者)
2021年2月15日刊行
定価:本体1600円+税

 あなたに、死の意味をあげましょう。慈善活動で注目される美容外科医の深淵貴夜には、封印した過去があった。最愛の人に裏切られ、救いの手を差し伸べる人には喰いものにされ、絶望の淵にあったとき、彼女の過去を知る男が現れる。暗闇から這い上がろうと愛を葬るとき、彼女の中で善と悪が反転する。死の意味とは?