本書の目標は、オブジェクト指向としてひとくくりにされる個々の技術をわかりやすく、しかし論理の飛躍をせずにきちんと説明することです。

 本書では、Java などのプログラミング言語の文法やUML の詳しい表記法など、個々の技術の詳細な解説は行いません。その代わりに、それらの技術が何(what)なのか、なぜ(why)必要なのかを重点的に解説します。

 先ほど述べたオブジェクト指向の理解を難しくしている3 つの理由を考慮して、次のような方針を取ります。

・ OOP の仕組みについては、プログラミング言語の進化の歴史を踏まえて、メリットを具体的に説明する。

・ 比喩による説明は最小限に抑える。比喩を使う場合にはその旨を明示する。

・ プログラミングの仕組みと、「モノ中心」で汎用的に物事をとらえる考え方は別物として、分けて説明する。



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