皆さんは、「CPU が違うことで、同じネイティブ・コードを再利用できないのなら、いっそのことソースコードのままプログラムを配布してしまえばよいのではないか?」と思われたのではないでしょうか。確かに、それもひとつの方法であり、Linux で使うことができます。

 Linux に新たなプログラムをインストールするときには、必要なプログラムがまとめられたパッケージを使う方法と、自分で任意に選んだプログラムのソースコードを使う方法があります。後者の場合は、ソースコードをコンパイルして使います。

 Linux のプログラムのソースコードは、多くの場合に、C 言語で記述されています。これらのソースコードは、インターネット上に数多くあるLinux のリポジトリ*1から入手できます。Linux には、標準でC コンパイラが装備されています。このC コンパイラを使えば、Linux を動作させている環境に合ったネイティブ・コードを生成できます(図7-5)。

*1 リポジトリ(repository=倉庫)とは、プログラムやプログラムのソースコードが保存された場所のことです。Linuxでは、インターネット上にあるサーバーが、リポジトリを公開しています。