『ファクトフルネス』について

 ファクトフルネスは、「データを基に世界を正しく見る習慣」を意味する造語です。『ファクトフルネス』の共著者であるハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランドがつくった言葉です。

 本書を記したハンス・ロスリングさんはスウェーデンの医師であり、カロリンスカ医科大学の教授としてグローバルヘルスを教えていました。また、アフリカでエボラ出血熱など感染症の治療にも携わっていました。そのハンスさんや息子夫婦の著者たちが熱心に取り組んでいたのが、「事実に基づく世界の見方」を広める活動です。

 著者たちは世界中のさまざまな国で、ノーベル賞受賞者や大企業の経営者も含めて大勢の人たちに講演をしてきましたが、多くの人たちが世界について勘違いや思い込みをしていたのです。著者たちは、人間の「10の本能」のせいだと指摘します。狩猟採集の時代から備わった本能のために、必要以上に恐れたり、焦ったり、ネガティブに考えてしまうのです。

 こうした本能を抑えて、事実=ファクトを基に世界を見ることができると、みんなが希望を持ち、穏やかな気持ちになれるのです。

 本書では、感染症、貧困、人口問題、エネルギー、教育など幅広い分野で世界の最新事情とともに、私たちが本能に負けずにファクトフルネスに考える方法を教えてくれます。