【2018年電子書籍ランキング】トップは『独学プログラマー』、USJ再生の立役者・森岡氏の「マーケティング」本が2位に
2018年の日経BP社電子書籍ランキングがまとまりました。最も人気が高かった日経BP社の電子書籍は、『独学プログラマー』。10位までのランキング(表1)を見ると大半がビジネス・実用系の本ですが、その中で唯一の技術系書籍が首位を獲得しました。 (2019/1/15)
表1●2018年 日経BP社 電子書籍年間ランキング(1位~10位)1. | 独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで |
2. | マーケティングとは「組織革命」である。 |
3. | 起業の科学 |
4. | 酒好き医師が教える最高の飲み方 |
5. | OKR(オーケーアール) |
6. | 江副浩正 |
7. | HIGH OUTPUT MANAGEMENT |
8. | ジェフ・ベゾス 果てなき野望 |
9. | デイトレード |
10. | MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣 |
この本のサブタイトルは「Python言語の基本から仕事のやり方まで」です。しかし、扱っている内容はPythonだけではありません。まさにゼロから“独学”でプログラミングを学んだ筆者の様々な体験が反映されています。そのため、プログラミング全般に関する知識が得られる本となっており、プログラミングを学ぶ多くの人々に支持されたようです。
2位は『マーケティングとは「組織革命」である。』。USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を劇的な再生に導いたことで知られる森岡毅氏が、マーケティングを企業の組織作りに生かすことの重要性を説いた本です。以下、どうすれば起業の失敗を避けられるかをまとめた『起業の科学』が3位、忘年会シーズンに必読の『酒好き医師が教える最高の飲み方』が4位と続きます。
電子書籍のランキングで特徴的なのが、何年も前に発売されたロングセラー本が上位に登場することです。例えば、9位の『デイトレード』は2002年発売、11位の『ビジョナリー・カンパニー』は何と1995年に発売された本です。11位以下のランキング(表2)もチェックしてみると、このような隠れた名著を発掘できるかもしれません。
表2●2018年 日経BP社 電子書籍年間ランキング(11位~50位)