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雇用、金利、通貨の一般理論 (日経BPクラシックス)

価格 2,860円(税込)
ISBN 978-4-296-00015-9
発行日 2021年4月19日
著者名 ジョン・メイナード・ケインズ(John Maynard Keynes)(著)、大野 一 訳
発行元 日経BP
ページ数 596ページ
判型 4-6変

※電子書籍は価格や一部内容が異なる場合がございます。

内容紹介

「南海の孤島を襲った疫病のように、35歳以下の経済学者は、たちどころにその熱に感染していった」ノーベル経済学賞受賞者のポール・サミュエルソン(1915~2009)が、ケインズ『一般理論』の出現をこう書いている。
大恐慌後の世界に天啓の如く現れた1冊の経済書が危機に陥った資本主義を救う指針となり、当時主流だった経済学のパラダイムを大きく転換した。
この革命的な本を日経BPクラシックス・シリーズのシュンペーター『資本主義、社会主義、民主主義』、ブキャナン、ワグナー『赤字の民主主義』、ノース『経済史の構造と変化』などの翻訳を担当した大野一さんが、画期的に読みやすい訳で提供する。以下は、第24章の有名な最後の部分だ。

「知的な感化などとはまったく無縁だと考えている実務家も、いまは亡き経済学者に束縛されているのがふつうだ。天のお告げを聞く権力の座にある狂人も、数年前の三文学者から狂気を学び取っている。これはまちがいないと思うが、支配階級の力は、じわじわと侵食していく物の考え方に比べれば、著しく過大評価されている。まったくのところ、すぐさま侵食するのではなく、ある一定の期間をおいて侵食するのである。というのも、経済・政治哲学の分野では二五~三〇歳を過ぎてから新しい理論に感化される人は多くない。このため、官僚や政治家、また活動家でさえも、足元の問題への対応で利用するのは、おそらく最新の物の考え方ではないだろう。それでも、早い遅いの差はあれ、良くも悪くも危険なのは、支配階級ではなく、物の考え方なのである。」

●目次

第1篇 序論
第1章 一般理論
第2章 古典派経済学の基本前提
第3章 有効需要の原理
第2篇 定義と概念
第4章 単位の選択
第5章 生産高と雇用を決める予想
第6章 所得・貯蓄・投資の定義
第6章の補論 使用コストに関して
第7章 貯蓄と投資の意味 詳論
第3篇 消費性向
第8章 消費性向(1)客観的な要因
第9章 消費性向(2)主観的な要因
第10章 限界消費性向と乗数
第4篇 投資のインセンティブ
第11章 資本の限界効率
第12章 長期予想の状態
第13章 金利の一般理論
第14章 古典派の金利理論
第14章の補論 マーシャルの『経済学原理』、リカードの『経済学原理』などにおける金利について
第15章 流動性選好を促す心理上・ビジネス上のインセンティブ
第16章 資本の性質をめぐる雑感
第17章 金利と通貨の本質的な特性
第18章 雇用の一般理論 再論
第5篇 名目賃金と物価
第19章 名目賃金の変化
第19章の補論 ピグー教授の『失業の理論』
第20章 雇用関数
第21章 物価の理論
第6篇 短い覚書 一般理論から何を引き出せるのか
第22章 景気循環に関する覚書
第23章 重商主義、高利禁止法、スタンプつき通貨、過少消費説に関する覚書
第24章 最後に 一般理論はどのような社会哲学につながりうるのか
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