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私たちはいつまで危険な場所に住み続けるのか

自然災害が突き付けるニッポンの超難問

価格 1,980円(税込)
ISBN 978-4-296-11085-8
発行日 2021年10月25日
著者名 木村 駿、真鍋 政彦、荒川 尚美(著)、日経アーキテクチュア(編) 
発行元 日経BP
ページ数 400ページ
判型 A5

※電子書籍は価格や一部内容が異なる場合がございます。

内容紹介

気候変動で激甚化が予想される水害や土砂災害。
私たちはどこに住み、働くか。もはや災害リスクに無自覚ではいられません。
長年にわたって被災地の取材を担当してきた建築・住宅・土木分野の専門記者が「気候変動の世紀」を生き抜くための手掛かりを提供します。

■こんな人におすすめです。
建築・住宅・土木の専門家、自治体・企業の防災担当者、家づくりを考えている人、自宅や自分の土地が抱える災害リスクに関心がある人、防災分野で事業を考えているビジネスパーソンなど

■主な内容
はじめに 5メートル浸水した場所で進む住宅再建

第1章 水害事件簿
地球温暖化による気候変動の影響で、激甚化が懸念される水害。短時間強雨の発生件数が30年前の1.4倍になるなど、すでにその兆候は表れている。まずは西日本豪雨や東日本台風など、近年の水害で起こった数々の「想定外」を報告する。
▼第1章の主なコンテンツ
タワマン浸水の衝撃、都市部を蹂躙する内水氾濫/ミュージアムに濁流、市民の共有財産が水浸し/バックウオーターで都市水没、外水氾濫の破壊力/繰り返される高齢者施設の悲劇/我が家が浮いて流された!/工業団地から企業が逃げ出す/「リスクの説明を怠った」自治体に衝撃の判決

第2章 狙われた臨海部
国内でしばらく大きな被害がなかったことから、軽視されてきた高潮リスク。2018年の台風21号では関西国際空港が水没するなど、改めてその脅威が認識された。重要インフラを機能停止に追い込んだ高波・高潮の被害実態を探る。
▼第2章の主なコンテンツ
関空水没を引き起こした高波・高潮/憧れのウオーターフロントが水浸し/高潮対策、空白の「堤外地」

第3章 土砂災害頻発列島
毎年、多発する土砂災害。その数は年間1000件を超える。平地が少ない日本に住むうえで、斜面崩壊からは逃れられない。熱海土石流や、逗子のがけ崩れ、広島土砂災害など列島を揺るがした様々な土砂災害を追った。
▼第3章の主なコンテンツ
木造家屋をいともたやすく押しつぶす土石流/急傾斜の宅地が女子高生の命を奪う/都市の時限爆弾、足元で崩れる谷埋め盛り土/復旧を妨げる洪水のような土砂災害/違法造成で増え続ける危険地/雨が降らなくても斜面は崩壊する

第4章 危険な土地からの撤退
災害から生命と財産を守るには、危険な土地に居住しないことに尽きる。自治体は都市計画や条例で、強制的ではなく緩やかな誘導を図り始めている。危険な土地からの戦略的撤退に勇気を持って踏み出すときがきた。
▼第4章の主なコンテンツ
川だけでは水害を防げない、流域治水への転換/都市計画や条例で危険地の無居住化を目指す/災害リスクに見合った不動産価格に/計画誘導でコンパクトシティーへ緩やかに移行/災害危険地からの脱出/氾濫域管理の切り札となるグリーンインフラ

第5章 耐水都市への挑戦
災害のリスクが全くない土地を見つけるのは難しい。そこで重要になるのが、既存の街を浸水に強い「耐水都市」へと変えていく発想だ。これまで水害対策に未着手だった住宅・建築分野も、ようやく本腰を入れ始めた。
▼第5章の主なコンテンツ
おざなりだった建築の耐水性能、産官学が動く/浸水しても大丈夫「耐水住宅」が続々/重要設備を死守、浸水対策の先進メニュー/「首都水没」を乗り越える街づくり

第6章 防災テックに商機
様々な自然災害リスクにさらされる日本は、防災技術を磨くのに格好の舞台だ。いかに被害を軽減し、被災者を救うことができるか。防災テック(防災×テクノロジー)を活用した挑戦が始まっている。
▼第6章の主なコンテンツ
防災テックの萌芽、命と街はデータで守る/宇宙の目「人工衛星」で被害を把握/台頭するスタートアップ企業、日本は格好の舞台(ワン・コンサーン、スペクティ、アリスマー)
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