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脱炭素時代のグリーン材料 バイオプラの教科書

価格 2,970円(税込)
ISBN 978-4-296-10929-6
発行日 2021年4月19日
著者名 小松 道男 著
発行元 日経BP
ページ数 272ページ
判型 A5

※電子書籍は価格や一部内容が異なる場合がございます。

内容紹介

カーボンニュートラル時代に“グリーン材料”として注目を集めるバイオプラスチック。世界的課題になりつつある気候変動と、海洋プラスチックゴミによる環境汚染を抑止する切り札となる材料として、今後国内外で急速な普及が見込まれています。

適用分野は製造業に限らず、食品包装や文具、玩具、農業、土木、建築、宇宙などの分野に広がっており、実用化に向けた技術開発が加速しています。今後、環境負荷を考慮しない材料の使用に制限がかかるのは必至です。そのため、バイオプラスチックの基礎知識の習得はビジネスパーソンにとって常識となる可能性があるのはもちろん、ビジネスチャンスにもつながり得ます。

本書は、世界から高い評価を受けるバイオプラスチックの第一人者が、基礎から体系的に解説したバイオプラスチックの教科書です。国内外の既刊書とは一線を画し、専門書の性格をできる限り薄めて、実例に基づいて分かりやすく説明するように工夫しました。従って、技術系だけではなく、文系の読者の方(社会、経営、企画、行政、流通、学生など)でも正確な知識を身に付けられます。

■目次
第1章 プラスチックと地球環境の破壊
1.1 地球に忍び寄る環境破壊
1.1.1 温暖化による気候変動
1.1.2 海洋プラスチックゴミによる有害物質の生物濃縮
1.2 そもそもプラスチックとは
 1.2.1 プラスチックの特徴 天然素材との比較
 1.2.2 プラスチックがなくなったら
 1.2.3 プラスチックの開発史
 1.2.4 新しいプラスチックの登場
 1.2.5 生分解性プラスチックは本当に分解するのか
[演習問題]

第2章 プラスチックは4種類に分類される
2.1 4つの分類
2.2 化石資源由来・非分解性プラスチック
2.3 バイオマス由来・生分解性プラスチック
2.4 バイオマス由来・非分解性プラスチック
2.5 化石資源由来・生分解性プラスチック
2.6 プラスチックを使い分ける知恵
[演習問題]

第3章 バイオプラスチックとは
3.1 バイオプラスチックの定義
3.2 似て非なる名称 バイオプラスチックは全てが生分解するわけではない
3.3 効用の相違 化石資源使用量削減と海洋マイクロプラスチック削減
3.4 生分解性プラスチックの生分解の仕方
3.5 バイオマス由来・生分解性プラスチックはCO2を削減
3.6 バイオマス由来・生分解性プラスチックの作り方
[演習問題]

第4章 バイオプラスチックの普及 現在・過去・未来
4.1 バイオプラスチックの開発ヒストリー
4.2 バイオプラスチックの弱点
4.3 バイオプラスチックの普及状況と予測
[演習問題]

第5章 バイオプラスチックは世界の注目テーマ
5.1 G20(金融・世界経済に関する首脳会合)での取り上げ
5.2 国連での取り上げ
5.3 世界各国のバイオプラスチック普及の取り組み
 5.3.1 欧州連合(EU)
 5.3.2 フランス
 5.3.3 ドイツ
 5.3.4 英国
 5.3.5 米国
 5.3.6 中国
 5.3.7 インド
5.4 日本の最近のバイオプラスチック普及への取り組み
 5.4.1 2000年前半の取り組み
 5.4.2 2019年の取り組み
 5.4.3 2020年以降の取り組みの見通し
[演習問題]

第6章 プラスチックに関する化学知識の整理
6.1 化学反応
6.2 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂
6.3 プラスチックに必要な特性
6.4 プラスチックの流動性
6.5 プラスチックの気体透過性
6.6 プラスチックの耐薬品性
6.7 プラスチックの添加剤
6.8 プラスチックの補助剤
6.9 プラスチック製品の食品健康影響評価
6.10 医療用プラスチック材料の評価試験方法
[演習問題]

第7章 主な生分解性のバイオプラスチックの種類と特徴
7.1 ポリ乳酸(PLA)
7.2 ポリ・ヒドロキシ・アルカノエート(PHA)
7.3 ポリカプロラクトン(PCL)
7.4 ポリ・ブチレン・サクシネート(PBS)
7.5 ポリ・ブチレン・アジペート・コ・テレフタレート(PBAT)
7.6 スターチ・ブレンド
7.7 PHBH
7.8 ポリ・グリコール酸(PGA)
7.9 ヘミセルロース(Hemicellulose)
7.10 カゼイン樹脂
[演習問題]

第8章 バイオプラスチックの応用製品から学ぶ
8.1 ポリ乳酸/菓子袋、食品包装
8.2 ポリ乳酸/ヨーグルト容器、野菜容器
8.3 ポリ乳酸/食器
8.4 ポリ乳酸/薄肉容器
8.5 ポリ乳酸/ヒンジキャップ
8.6 ポリ乳酸/ミネラルウオーターボトル
8.7 ポリ乳酸/化粧品容器
8.8 ポリ乳酸/骨壺
8.9 ポリ乳酸/天然繊維
8.10 ポリ乳酸/紙粉、タンブラー
8.11 スターチ・ブレンド/買物袋
8.12 バイオPBS/紙コップ
8.13 PBAT+PLA/農業用マルチフィルム
8.14 PBAT+PLA/発泡容器
8.15 PHBH/食器
8.16 ヘミセルロース/生分解性ペレット
8.17 カゼインプラスチック/洗濯物袋
8.18 バイオポリエチレン/洗剤容器
8.19 バイオPET/ミネラルウオーターボトル
8.20 【参考】木材・プラスチック複合材料(WPC)
[演習問題]

第9章 バイオプラスチックの品質・安全性
9.1 バイオプラスチックの品質試験方法
9.2 バイオプラスチックの識別表示制度
9.2.1 グリーンプラ識別表示制度
9.2.2 バイオマスプラ識別表示制度
9.2.3 海外の識別表示制度
9.3 バイオプラスチックのリサイクル
[演習問題]

第10章 バイオプラスチック製品の加工方法
10.1 シート成形法
10.2 真空成形法
10.3 ブロー成形法
10.4 射出成形法
10.5 プラスチック射出成形品の製造コスト分析
10.6 バイオプラスチック用金型の基本構造
 10.6.1 鋼材の選択
 10.6.2 金型の温度制御
 10.6.3 スプルーデザイン、ランナーデザイン
 10.6.4 ガスベント
 10.6.5 突き出し
 10.6.6 バイオプラスチック金型の事例
10.7 金型の設計で考慮すべき項目
10.8 金型のメンテナンス性の向上
10.9 金型の破損
10.10 金型の性能評価
10.11 食品容器金型
[演習問題]

第11章 サーキュラーエコノミー
11.1 サーキュラーエコノミー(循環型経済)
11.2 金型とサーキュラーエコノミー
11.3 G20 大阪サミット首脳宣言
11.4 ものづくりと廃棄物マネジメント
[演習問題]

第12章 バイオプラスチックの普及へ向けて
12.1 バイオプラスチックの直面する課題
12.2 素材や製品の効率的な生産方法の開発
12.3 消費者の識別しやすい表示方法
12.4 回収とリサイクル方法の整備
12.5 フェイク製品の排除 未来への約束のために
12.6 アイデアを生み出そう!~イノベーションへの期待
[演習問題]

第13章 私のバイオプラスチック加工技術開発の取り組み
13.1 少年時代
13.2 企業勤務時代
13.3 技術士事務所開業
13.4 ナノ・コンポジット耐熱ポリ乳酸射出成形技術の開発
13.5 超臨界微細発泡射出成形技術の応用
13.6 超臨界微細発泡の挙動の解析
13.7 ポリ乳酸の薄肉射出成形技術
13.8 ポリ乳酸とセルロースファイバーのコンパウンド射出成形技術の開発
13.9 魔の川、死の谷、ダーウィンの海を越える
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