今の会社ですてきな下山キャリアを育むことが一番

 Part2の発表後のディスカッションでは会場の空気が変わりました。それまでは、会社の役職定年制度や再雇用の待遇など、どちらかというとうわべに関しての意見のやりとりでしたが、議論がぐっと本質に迫り、深まりました。

「50代で会社で働き続けることに不安があったが、今の会社で働き続けるのが一番いいと思った」

「自分の価値を一番知って認めてくれているのは今の会社だと思った」

「自分はまだ30代だけど、50代の人たちが暗い気持ちになる理由が分かった」

「Part2の話は社内の50代全員に聞かせたい」

 Part1・Part2が終わり、今回のテーマを全員が自分事として深く感じたようでした。年をとらない人はいません。30歳、40歳、50歳と節目があります。ユングは40歳を「人生の折り返し点」と言いましたが、50歳は働くキャリアの分水嶺です。それをしっかり見極め働き続けていくには、実は30代、40代の働き方、生き方が影響します。

 50代から先の働き方、生き方のロールモデルが増えていくことをすべての世代が願っています。そして、今の50代はそのロールモデルのパイオニアとなることを求められているのを自覚してほしいと思います。

植田寿乃氏のセミナー
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2018/1/15東京 50歳からの幸せなキャリア
2018/2/15・16東京 女性リーダー・エンカレッジ(応援)研修

植田 寿乃(うえだ・ひさの) キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント
植田 寿乃

 IT業界の人材育成を目的に有限会社キューを設立。その後、人材開発業界に転身。「モチベーション・リーダーシップ」「経営陣、管理職の人間力アップ」「女性と組織の活性化」「メンター育成」に取り組み、各種オリジナルカリキュラムを開発し、研修・講演を実施。著書に『「女性を活かす」会社の法則』『キャリアセレブになる36の秘訣』『30歳からの幸せなキャリアの見つけ方』など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。