私:「逆が正しいという意味ではないんですよ。部下が仕事に対してやる気をなくしている時にかける言葉として、4番目はダメだということです」

 部長:「なんでですか? 意味が分からない。じゃ、なんて言えばいいんですか? 嫌でもやるのが仕事でしょう?」

 いやはや、かなりの昭和DNA保持者のようです。彼は席替えをした後も、同じことを力説していました。その必死な姿は、もはやちょっと哀れで滑稽にも見えました。しかし、20代肉食女子たちは厳しいですね。容赦はありません。夜の懇親会で、早速、彼のことが話題になりました。

 「あの部長って誰の上司? 最低! あんな人の下で絶対に働きたくない」

 「ほんと、あの人が上司になったら、会社を辞めたくなっちゃうよ」

 「『昭和DNAが遺伝してない私たちが悪い』みたいなことまで言っててあきれたよ」

 「パワハラ君、決定。私たち女性には強く言えなくても、男性部下を確実につぶしちゃうね」

 「ああいう管理職を会社は放置しないでほしい」

 まさに、ごもっとも。鋭い指摘でした。

今の20~30代には昭和DNAは受け継がれていない

 同じ週、某省庁の係長研修(大卒・大学院卒で入庁4年目、26~31歳、127名)でも、この昭和DNAチェックが登場しました。7割の男性たちはいくつ○が付いたか? ほとんど○が付かない人ばかりです。付いたとしても8番目の「結果がすべて」くらいです。つまり、昭和軍隊のDNAは今の20~30代の男性、女性、どちらにも受け継がれていないのです。

 40代はどうか? 45歳以上の男性のなかには、昭和DNAがかなり残されている人もいますが、45歳未満の世代は、“脱”昭和DNA世代です。しっかり、上世代の男性の言動を見て、反面教師として捉えています。そして、パワハラ問題を起こすこともない。

 つまり、パワハラをしてしまう人の多くは昭和軍隊長のDNA保持者たちということです。管理職になることは、ピラミッドを上に登りパワーを持つこと、偉くなること。だからその力を振りかざすことが当たり前だと思ってしまうDNAです。この昭和軍隊長DNAを体から排除して、「イクボスDNA」を注入しないと、パワハラを止めることはできません。

パワハラはしなくてもセクハラしてしまう昭和男尊女卑DNA

 私はこの業界で18年のキャリアを積んできました。実は最初の10年、クライアントの社長、取締役、ひいては人事部長からかなりセクハラ的なことをされてきています。具体的にいえば、ビジネスディナーや研修の後の懇親会で、セクハラ的な言葉を言われることは数多く、さらには、膝を触ってきたりする不届きなやからもいました。もちろん、(ソフトに)二度としないように撃退はしましたが、私が本気で怒った表情になった時の彼らの口癖が「そんな、固いこと言わなくても。酒の席なんだからさ~。昭和はおおらかでよかったな~」。