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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える後期臨床研修医へのメッセージ 〜静岡県立総合病院のメンターから〜 第8回

後期臨床研修医へのメッセージ 〜静岡県立総合病院のメンターから〜 第8回

静岡県立総合病院 院長 田中一成 氏

2018.09.29 構成:21世紀医療フォーラム取材班

初期臨床研修を終了した後、県立3病院の各診療科で専門分野の基本となる知識と技術の習得を目指すのが、後期臨床研修医(卒後3年以降)である。静岡県立総合病院の各科のメンターから、後期臨床研修医へのメッセージをお届けする。

共に新たな医療を切り開き
医師に選ばれる病院に

はじめに後期臨床研修の目的についてお聞かせください。

田中 初期臨床研修はあくまでも主治医を手伝うという立場になり、本当の医師としての責任のある仕事ができるのは後期臨床研修医からです。その責任を持って医療を行うことで、一人前の医師に育っていきます。この後期臨床研修は、医師として成長する大事なステップだと考えています。

静岡県立総合病院は、昨秋に先端医療棟を完成させました。これは若い先生にとって大きな魅力になるのではないですか。

田中 若いときに多くの症例を経験できることは何にも代え難いことです。地域の中核病院に若い先生が減ってしまうことは、病院にとっても若い先生にとってもマイナスです。静岡県立総合病院では多くの症例だけでなく、新しい先端医学棟の中にリサーチサポートセンターという研究施設を設けているので、多くの症例を経験しながら、臨床研究にも携わることができる環境が整っています。

では、後期臨床研修ではどのような教育を行いますか。

田中 まず患者さんから学ぶということです。実際に患者さんを診て、治療方針を立て、そして、その治療結果を確認する。その結果が予想通りになるのか、あるいは予想と違うのか。予想と違った場合は何が原因か、それを自分で調べる、研究する、研究の端緒を持つ、そういったことが重要です。また、後期臨床研修においてはガイドラインに沿った治療を優先すべきですが、それで解決できなかった場合にどうしたらいいのか、メンターの先生、上級医と相談して解決していく努力が求められます。

院長として、静岡県立総合病院をどのような病院にしたいと考えていらっしゃいますか。

田中 病院のミッションというのは、病院の置かれている立場や規模で異なります。ただし、病院全てに共通しているのは、よく「患者さんに選ばれる病院」といわれますが、医師に選ばれる病院でなければならないことです。病院を支えているのはやはり医師が中心で、その医師に働きがい、やりがいを感じてもらえる病院にしたいと思っています。そのためにはそこで働いている先生、特に若い先生の意見を反映できる組織をつくりたいと考えてきました。

静岡県立総合病院は、県民の皆さんに最高の医療を提供する使命があります。そのために優秀な先生に集まってもらわなければならないし、また、若い先生には高度な医療を身に付けてもらう必要があります。私たちは、医師に選ばれる病院として懸命に努力してきました。若い先生方にもぜひ静岡県立総合病院に来て、私たちと共に新たな医療を切り開いてもらいたいと思っています。

第8回終わり(連載8回)

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