• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP
21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える後期臨床研修医へのメッセージ 〜静岡県立総合病院のメンターから〜 第6回

後期臨床研修医へのメッセージ 〜静岡県立総合病院のメンターから〜 第6回

静岡県立総合病院 腎臓研究部科部長 内科部長 森 潔 氏

2018.09.14 21世紀医療フォーラム取材班

初期臨床研修を終了した後、県立3病院の各診療科で専門分野の基本となる知識と技術の習得を目指すのが、後期臨床研修医(卒後3年以降)である。静岡県立総合病院の各科のメンターから、後期臨床研修医へのメッセージをお届けする。

治療できない病態を診断し、良い方向へつなげる
共に考えながら、新たな治療法をつくっていく

まず、腎臓研究部科の特長について教えてください。

 静岡県立総合病院の腎臓内科は幅広く、様々な手技を学べることが最大の特長です。血液透析は年間約1万例、腹膜透析も手がけており、腎臓内科ででき得る全てを学ぶことができます。

京都大学医学部附属病院泌尿器科教授の小川修先生の一門である吉村耕治先生が、当病院の泌尿器科部長として来られ、前立腺がん、腎がんのダヴィンチ手術に精力的に取り組んでいます。カンファレンスに関しては、腎移移植だけは泌尿器科と当科と共に行っていますが、それ以外の各症例の関しては、全ての科と相談しながらしています。また、泌尿器科と腎臓内科は同じ病棟で仲が良く、飲み会などもいつも一緒にやっています。

腎臓内科という領域の課題はありますか。

 腎臓は他の分野に比べ、残念ながら非常に遅れています。まだまだ明らかにしなければいけないこと、進歩しなければならないことが多く、それが今後の課題となっています。しかし、治療を通じて日々疑問に思ったことを少しずつ明らかにしていく中で、医療の進歩に貢献できると考えています。また、前述したように、当病院は非常に幅広く、多くの患者さんを診ていますので、治療後、患者さんが日に日に良くなっていく喜びを経験することができます。

後期臨床研修医として経験を積む若い先生方に対して、アドバイスをお願いします。

 今後、後期臨床医としてきてくれる先生には、今までわかっていることを忠実にやるだけではなく、現在の教科書やガイドラインではできないこと、治療できない病態をいかに診断して良い方向につなげていくのか、自分の頭で考え、周囲の医師と相談して共につくっていく。未来の腎臓病に対してこのような発信ができるよう、一緒に活動していきたいと思いますので、ぜひ多くの若い先生と一緒に仕事がしたいですね。

第6回終わり(第7回に続く)

医療を変える