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国内最大級の病院PFI「多摩医療PFI」、協力企業の統括で業務改善

「ファシリティマネジメント フォーラム2018」リポート(2)

守山 久子=ライター【2018.4.10】

職員向けコールセンターを開設し、常に業務改善

 現場の情報を拾う仕組みとしては、職員のためのコールセンター「サービスデスク」を設けた。医師、看護師、コメディカル、事務部門、協力企業の職員が、365日24時間を通して気軽に問い合わせや不具合情報を連絡できるようにしたものだ。

職員向けコールセンターで情報を拾う(資料提供:多摩医療PFI)
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 サービスデスクに届いた話は影響範囲と影響度に応じてレベル2からレベル10まで分類し、重要度4以上の事案は病院に報告して情報共有する。開業以来、10万件の問い合わせがあるという。「失敗が発生した場合に注意を喚起して再発を防止し、改善に結びつけることが重要だ」(五代氏)。

 五代氏は、こうした仕組みを生かしたBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)の事例もいくつか紹介した。

 病室まわりでは、リネンの取り替えや身の回りの整理、清掃などを多能工医療作業者が担当するように組み替え、これらの業務を一人で対応できるようにした。手術に関連した取り組みとしては、完全個人用の手術セットを用意。従来は看護師が必要な器材を自らピックアップしていた作業を省力化した。

具体的な業務改善の例。病室内の清掃、ベッドメークなどを同一の作業員が担当(資料提供:多摩医療PFI)
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 ファシリティマネジメントにおけるさまざまな支援は、根拠に基づいた提案が必須となる。手術室の改修計画では、各科の利用時間を計測したうえで低い利用率だった科の部屋を縮小した。専用手術室の固定壁をスライディングウオールで仕切ってフレキシブルに利用できるようにし、効率を向上させた。その他、多数の経営支援業務のソリューションメニューを用意して2つの病院の収益力を高めた。

 こうした経験を踏まえ、五代氏は病院PFI事業の将来性を有望視する。「病院の統合型事業はニーズがある。自らが現場密着することで病院運営業務のマネジメント技術は定着していくと考えている」

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