• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

リポート

記事一覧

注目事例その後

国内最大級の病院PFI「多摩医療PFI」、協力企業の統括で業務改善

「ファシリティマネジメント フォーラム2018」リポート(2)

守山 久子=ライター【2018.4.10】

協力企業の業務を再構築した「サービスプロバイダー」

 2500億円弱の大規模なPFI事業は、2006年に都と多摩医療PFIが契約を締結した。事業期間は、事業契約を締結した2006年8月30日から25年3月31日までとなる。

 多摩医療PFIが担うのは、2つの施設における統括マネジメント業務だ。委託業務統括、経営支援、情報システム統括という3分野を通して、病院の日常業務にかかわる26社1300人の企業体による業務の改善を図り、提供するサービスの質を上げていく。

 具体的な業務は、設計・監理、建設、開設準備といった「施設の整備」、医療機器の管理・保守点検、患者等の搬送、減菌消毒、医療事務、施設メンテナンス、保安警備など診療以外のほとんどすべてにまつわる「運営業務委託」、医療機器、薬品、診療材料、エネルギーなどの「調達」、売店、カフェなど「利便施設」の運営に分類される。このうち調達に関する業務が全体の半分近くの事業規模を占めているという。

 多摩医療センターのPFIは、病院PFIの第2世代のプロジェクトと位置付けられる。

 第一世代のSPCは、設計建設、医療事務、調達などの業務を担う会社と病院の間に入り、両者の橋渡しをしながらそれぞれの企業に業務依頼する形態をとっていたという。その場合、病院側から業務を担う企業側への要望の伝わり方が不十分な状況も生じやすかった。

 それに対して多摩医療PFIが東京都から求められたのは、サービスプロバイダー(SP)の役割だった。「協力企業を統括管理し、各社が担う業務の内容を病院が求める形に再構築したうえでサービス提供する。さらに、継続的な業務改善(BPR:Business Process Re-engineering)を行う。こうした役割を果たすために、私たちは創造的FMの構築と運営を模索してきた」(五代氏)。

サービスプロバイダー(SP)による継続的な業務改善(BPR)を行う仕組みを導入(資料提供:多摩医療PFI)
[画像のクリックで拡大表示]

 多摩医療PFIはマネジメント領域として、施設、情報環境、病院運営、診療医器材、経営環境の5領域を設定している。これらの領域のファシリティマネジメントを通して「属人的なスキルに頼らず、問題点がすり抜けていかない仕組みを構築することが大切」と考えた。例えば、情報システムも多摩医療PFIが統括し、共通の管理帳票を共用サーバーに保存し、1300人に及ぶスタッフが共有できるようにした。データベースに蓄積した知恵を活用して隙間業務の解消や業務の再編を行い、効率化を図る。

企画・運営
  • 日経BP総研
ママスクエア
お知らせ
健康ソリューション

<注目!>医療、福祉、スポーツ、ウォーキング、食育……「健康」と地域活性化を結び付けた取り組みが活発化しています。

記事サーチ

都道府県別記事一覧

「新・公民連携最前線」の掲載記事を都道府県別にご覧いただけます。「地方創生」「CCRC」「コンセッション」など注目キーワードの記事一覧も用意しました。

ページトップへ