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病気の発症リスクを“天気予報”のように

あの久山町がアプリ開発、DeNAなどとタッグ

伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス【2018.4.20】

「日経デジタルヘルス」2018年4月13日付の記事より

 福岡県 糟屋郡 久山町と九州大学、ディー・エヌ・エー(DeNA)は、疾患の発症リスクを予測し、個人の行動変容を促すICTツール「ひさやま元気予報」を開発した。2018年4月12日に久山町役場で開催した記者会見で発表した。

 まずは、2018年6月から久山町内で行う健康診断時に、医師や保健師が使う保健指導ツールとして活用する。同年9月にはDeNAが手掛ける健康管理アプリ「KenCoM(ケンコム)」にひさやま元気予報の機能を搭載し、町民に提供するという。

(左)九州大学大学院 医学研究院 衛星・公衆衛生学分野 教授の二宮利治氏、(中央)久山町町長の久芳菊司氏、(右)DeNA 執行役員 兼 DeNAライフサイエンス 代表取締役 兼 DeSCヘルスケア 取締役の大井潤氏
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 ひさやま元気予報は、健康診断などで取得した個人の健康データを入力すると、糖尿病や心血管疾患の5年後と10年後、15年後の発症リスクをシミュレーションすることができる。発症リスクは天気予報を模したデザインで表示されるため、「シビアに健康状態を把握することができる」と久山町町長の久芳菊司氏は話す。

 発症リスクの予測には、1961年から久山町と九州大学が行ってきた疫学研究「久山町研究」の成果を使って構築した数学的モデルが使われている。具体的には、年齢やBMI、運動習慣などの情報から、同年代の同性に比べてどれだけ発症リスクが高いかを判断することができる。

「確かな効果を実感」

 久山町では、町内の生活習慣病予防健診の受診率が年々減少しており、特に若年層の関心が低いことが課題だった。「若いときの生活習慣が、その後の疾病発症に影響を与えている」と久芳氏は指摘する。

 そこで、若年層の生活習慣を改善するアプローチとして、ひさやま元気予報の開発に乗り出した。

 同町では、ひさやま元気予報の前身となる疾患発症予測ソフトを使った保健指導を2014年から2年間行い、その効果を検証した。その結果、通常の保健指導では2年間で禁煙率が12%、運動開始率が10%であったのに対し、ソフトを用いた保健指導ではそれぞれ47%、26%に向上した。「確かな効果を実感できた」と九州大学大学院 医学研究院 衛星・公衆衛生学分野 教授の二宮利治氏は話す。

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