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ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)

黒田 隆明

 ソーシャル・インパクト・ボンド(Social Impact Bond、SIB)とは、社会的課題を解決するにあたり、行政機関と契約を交わした民間団体が実施するサービスに対して、行政が成果(アウトカム)に応じた支払いをする、投資スキームの一形態*のこと。一般的に、成果目標未達の場合は資金提供者がリスクを負うことが多い。

 近年、欧米諸国を中心に導入事例が増えている。対象事業は受刑者に対する再犯防止と社会復帰支援、若者就労支援、子ども・家庭支援などだ。

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SIBのスキーム(資料:経済産業省)

 日本では、ヘルスケア分野におけるSIBの活用が注目されている。神戸市と東京都八王子市において国内初のSIB導入を前提とした予算(2017年度予算)が成立した(発表資料)。神戸市は糖尿病性腎症重症化予防事業、八王子市は大腸がん検診受診勧奨事業において、SIB事業を導入予定だ。

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神戸市における糖尿病性腎症重症化予防事業のスキーム(資料:経済産業省)

* 神奈川県政策研究・大学連携センター「ソーシャルインパクトボンドの導入可能性と課題」(2015年4月)より

この記事のURL https://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/PPP/433786/052000004/