トップ > リーダーのためのデジタルビジネス入門 > 何も出てこないのにまたブレストですか

リーダーのためのデジタルビジネス入門ビジネス

何も出てこないのにまたブレストですか(3/4ページ)

2016.01.05

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

社外の人が来ると「先生」にしてしまう

先輩 とはいえ全員生え抜きだ。昨年、君と話をして感じたが、本当は社外の人と一緒に考えないと大きな案に広げられないな。

後輩 今までみなさんだけで議論してきたのですか。

先輩 というわけでもない。外部の勉強会やセミナーに俺も行ったし、若手も行かせた。「これは」と思う何人かに来てもらって、一緒にミーティングをしたこともある。だけど、何というか「勉強会」になってしまうんだな。

(写真:kou / PIXTA)
[画像のクリックで拡大表示]

後輩 ああ、「先生、いいお話でした」となるわけですね。私がいる新規事業開発のチームでも、頭の固い役員を刺激しようと外から人を呼んで話し合う場を何度か設けました。そのとき役員はみんな感心して聞いているのです。ところが後から提案を持っていくと、「君、あれはあれでいい話だったが、うちには無理だよ」と、こうですからね。

先輩 うちの連中は社長から新規事業をやれと命令されている立場だから、いくら刺激的な話を聞いても無理とは言わない。ただし、それを参考にして我々はどうするのかと考え出すと行き詰まってしまう。何とかしようとブレストを繰り返しても空回りするだけ。みんなブレスト疲れの状態になってしまった。

 そういう状況の中で、今回のブレストに参加した連中の発言は前向きだったから、それはそれで良かった。ただ、ここから先、どうしたらいいか。デジタルテクノロジーは手段に過ぎないのだろうけれども、社長があれだけこだわっている以上、無視はできない。

 年末のOB会の後、声をかけたのは君がITやデジタルテクノロジーに詳しいエンジニアで、しかも新規事業をやるために今の会社に転職したと聞いたからだ。

後輩 ええ、私でよければお手伝いします、とお答えました。今伺ったことから思いついた進め方を言いますと、年初のブレストで出てきた現場の改善案をもう少し揉んだらどうでしょうか。

 揉むというより、つなげてみる。組み合わせると言ったほうが分かりやすいですかね。せっかく気分良くみなさんが出した案ですから大事にしたいところでしょう。

先輩 あれを活かせるなら有り難いな。この間のブレストはウォーミングアップ、では本題を改めて考えよう、とはできれば言いたくない。つなげるというのは、二つの案を同時に実施したらどうなるか考えろということか。

後輩 そうです。なるべく関係がなさそうな案を組み合わせるのがよいですね。二兎をあえて追うと言いますか。そうやって考えてみると面白いアイデアが出るかもしれません。

 もう一つ、それぞれの改善案を従来とまったく違ったやり方で進めることを考えてもいいでしょう。現場を分かっているみなさんですから、ここをこう変えればいい、というやり方まで見えているはずですが、あえて別のやり方でやれないか、もう一回議論してみるのです。

 どちらの方向でも次のアイデアが出てきたら、そこでデジタルテクノロジーが役立つはずです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【PR】トレンドアイ

  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー