■リリースの訂正とお詫び
2014年7月8日発表の本リリースに誤りがありました。ご迷惑をおかけしましたことをお詫びし、下記の通り訂正させていただきます。[2014/07/09]
【訂正箇所】 本文2段落目
(誤)トヨタ自動車は4年連続2位ながら、
(正)トヨタ自動車は5年連続2位ながら、
日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)は、7月8日、2014年の「環境ブランド調査」の結果を発表しました。今年で15回目を迎えるこの調査は、日経BP環境経営フォーラムが毎年主要560企業ブランドを対象に、各企業の環境に関する活動が一般の消費者にどう伝わっているかについてインターネットを利用してアンケート調査し、結果を集計・分析しているものです。今回は、2014年3月21日~4月25日にアンケート調査を実施し、全国の消費者1万8196人から有効回答を得ました。 調査結果の概要をご紹介します。
■環境ブランド指数ランキング上位20位
順位 | 前年順位 | 企業ブランド名 | 指数 |
---|---|---|---|
1 | (1) | サントリー | 108.1 |
2 | (2) | トヨタ自動車 | 100.1 |
3 | (4) | イオン | 86.6 |
4 | (5) | パナソニック | 85.7 |
5 | (8) | 日産自動車 | 82.7 |
6 | (3) | キリンビール | 78.8 |
7 | (7) | 日本コカ・コーラ | 78.7 |
8 | (9) | シャープ | 76.9 |
9 | (10) | サッポロビール | 76.7 |
10 | (15) | 東芝 | 75.8 |
11 | (13) | ホンダ | 75.4 |
12 | (6) | アサヒビール | 75.0 |
13 | (28) | セブン-イレブン・ジャパン | 74.3 |
14 | (12) | キリンビバレッジ | 74.0 |
15 | (17) | 日立製作所 | 73.3 |
16 | (22) | キヤノン | 73.0 |
17 | (34) | ヤマト運輸 | 72.6 |
18 | (18) | ブリヂストン | 72.5 |
19 | (11) | 三菱電機 | 72.1 |
20 | (25) | アサヒ飲料 | 71.3 |
企業ブランドの形成に強く影響する4つの指標を総合した「環境ブランド指数」を主要指標とする。環境ブランド指数を構成する4つの指標とは、回答者が当該企業の環境情報に触れた度合いである「環境情報接触度」、環境報告書や各種メディアなど環境情報の入手先を集計した「環境コミュニケーション指標」、環境面で当てはまると思うイメージについて集計した「環境イメージ指標」、環境活動への評価度合いを集計した「環境評価指標」。偏差値(平均50)で表記し、全企業ブランド中の位置が分かるようにした
環境ブランド調査の総合指標である「環境ブランド指数」が最も高かったのはサントリーで、4年連続首位となった。環境ブランド指数は前年の104.1から108.1と伸び、強さを増した。また、構成する4つの指標「環境情報接触」「環境コミュニケーション」「環境イメージ」「環境評価」のすべてで初めて1位となり、独走態勢に入った。トヨタ自動車は5年連続2位ながら、環境ブランド指数は前年の94.0から100.1へと飛躍した。
東芝が前年15位から10位に上昇し、3年ぶりにトップ10入りした。環境・CSR担当者だけによるランキングでは東芝が1位となり、環境のプロに支持された。
20位以内には自動車、飲料、電機の大手が順当に入り、ほぼ評価が定着してきた。
総合ランキングが2012年から2014年の2年間で大きく順位を上げた企業ブランドに、ローソン、カゴメ、ダイキン工業、P&G、モスフードサービス、味の素がある。後述する属性別ランキングを見ると、ダイキン工業やP&Gは男性から、カゴメやモスフードサービスは女性から支持を集めたことが順位を押し上げたとみられる。
■属性別ランキング上位
●男性によるランキング
順位 | 企業ブランド名 | 指数 |
---|---|---|
1 | トヨタ自動車 | 108.1 |
2 | サントリー | 103.7 |
3 | パナソニック | 87.9 |
4 | 日産自動車 | 86.7 |
5 | イオン | 81.5 |
6 | ブリヂストン | 78.6 |
7 | ホンダ | 78.3 |
8 | キリンビール | 77.7 |
8 | シャープ | 77.7 |
10 | 日本コカ・コーラ | 76.4 |
11 | 東芝 | 76.1 |
12 | サッポロビール | 76.0 |
13 | アサヒビール | 75.8 |
14 | セブン-イレブン・ジャパン | 75.6 |
15 | 日立製作所 | 74.9 |
15 | マツダ | 74.9 |
17 | キヤノン | 74.8 |
18 | 三菱電機 | 74.7 |
19 | ダイキン工業 | 74.0 |
20 | 日本たばこ産業(JT) | 73.0 |
●女性によるランキング
順位 | 企業ブランド名 | 指数 |
---|---|---|
1 | サントリー | 113.1 |
2 | トヨタ自動車 | 92.3 |
3 | イオン | 91.6 |
4 | パナソニック | 82.8 |
5 | 日本コカ・コーラ | 81.6 |
6 | キリンビバレッジ | 81.4 |
7 | キリンビール | 79.8 |
8 | 日産自動車 | 77.9 |
9 | サッポロビール | 77.3 |
10 | シャープ | 75.7 |
11 | 東芝 | 75.1 |
12 | ライオン | 74.7 |
13 | アサヒ飲料 | 74.4 |
14 | アサヒビール | 74.3 |
15 | カゴメ | 73.9 |
15 | ヤマト運輸 | 73.9 |
17 | セブン-イレブン・ジャパン | 73.1 |
18 | モスフードサービス | 73.0 |
19 | ホンダ | 72.3 |
20 | 日本マクドナルド | 72.1 |
●会社経営者・会社役員・会社員によるランキング
順位 | 企業ブランド名 | 指数 |
---|---|---|
1 | トヨタ自動車 | 102.4 |
2 | サントリー | 102.3 |
3 | パナソニック | 91.4 |
4 | 日産自動車 | 90.9 |
5 | サッポロビール | 85.6 |
6 | イオン | 85.0 |
7 | セブン-イレブン・ジャパン | 82.1 |
7 | ホンダ | 82.1 |
9 | キリンビール | 80.2 |
10 | 東芝 | 79.4 |
11 | コスモ石油 | 78.4 |
12 | シャープ | 77.5 |
13 | 日本たばこ産業(JT) | 76.6 |
14 | ブリヂストン | 76.4 |
15 | 三菱電機 | 75.8 |
16 | マツダ | 75.4 |
17 | P&G | 74.8 |
18 | 日本コカ・コーラ | 74.6 |
18 | ヤマト運輸 | 74.6 |
20 | 日本マクドナルド | 73.8 |
●専業主婦によるランキング
順位 | 企業ブランド名 | 指数 |
---|---|---|
1 | サントリー | 132.4 |
2 | アサヒビール | 97.1 |
3 | トヨタ自動車 | 96.1 |
4 | キリンビバレッジ | 93.7 |
5 | イオン | 91.0 |
6 | 日産自動車 | 77.5 |
7 | シャープ | 77.2 |
8 | カゴメ | 76.1 |
9 | パナソニック | 75.4 |
10 | キリンビール | 74.3 |
10 | ホンダ | 74.3 |
12 | アサヒ飲料 | 73.2 |
13 | 日本コカ・コーラ | 72.8 |
14 | ライオン | 72.6 |
15 | NEC | 71.4 |
15 | 森永乳業 | 71.4 |
17 | ネスレ | 71.3 |
18 | スターバックス コーヒー ジャパン | 70.7 |
19 | 日立製作所 | 70.5 |
20 | 旭化成 | 70.2 |
属性別で見ると、男性ではトヨタがサントリーに4.4ポイント差を付けて首位となり、前年より差を広げた(前年は0.6ポイント差)。「エコストア」の取り組みを広げているイオンが、前年9位から5位に食い込んだ。一方、女性ではサントリーが、2位のトヨタを約20ポイントも引き離して1位となり、サントリーが女性から強い支持を集めていることが分かった(前年のサントリーは、13ポイント差で2位のキリンビールを押さえた)。女性では、パナソニックが8位から4位に上昇した。
ビジネスパーソン(会社経営者・会社役員・会社員)と専業主婦で比べると、アサヒビールはビジネスパーソンより専業主婦に支持されていることが分かった。専業主婦ではサントリー、アサヒビール、キリンビバレッジの飲料メーカーがトップ5に入った。
具体的な企業イメージである「環境イメージ指標」の傾向は下記の通りになっている。
プラスイメージの「省エネルギーに努力している」では、自動車6社がトップ10に入り、エコカーが支持されていることが浮かび上がった。この中でダイキン工業は5位に入った。家庭用エアコンや業務用エアコンで温暖化係数が従来よりも小さい新冷媒「R32」を業界で初めて採用し、省エネ性能を上げたことなどが評価を高めた。昨年来問題視されているPM2.5(直径2.5ミクロン以下の微小粒子状物質)対応の空気清浄機もイメージを押し上げたとみられる。
「廃棄物削減に力を入れている」では、首位のサントリー、3位のトヨタの間に、セブン-イレブン・ジャパンが食い込み、前年16位から2位へと躍進した。
マイナスイメージでは、「地球温暖化を進めたり、エネルギーを無駄遣いしている面がある」と「効率的な資源利用や廃棄物の量・処理法などに課題がある」の両方で、東京電力がワースト1位になるなど、電力会社への評価は全体的に厳しい。原発事故以降、このマイナスイメージは続いている。
■プラスイメージの上位企業
●省エネルギーに努力している
順位 | 企業ブランド名 | % |
---|---|---|
1 | トヨタ自動車 | 32.8 |
2 | パナソニック | 24.6 |
3 | 日産自動車 | 23.1 |
4 | マツダ | 19.2 |
5 | ダイキン工業 | 18.5 |
6 | 日立製作所 | 18.4 |
7 | ダイハツ工業 | 18.0 |
8 | シャープ | 17.2 |
9 | ホンダ | 17.1 |
10 | 三菱自動車工業 | 17.0 |
10 | 三菱電機 | 17.0 |
10 | ヤマト運輸 | 17.0 |
●リサイクルに力を入れている
順位 | 企業ブランド名 | % |
---|---|---|
1 | サントリー | 24.7 |
2 | 日本コカ・コーラ | 23.0 |
3 | イオン | 20.4 |
4 | サッポロビール | 16.7 |
5 | キヤノン | 16.4 |
6 | キリンビバレッジ | 16.2 |
7 | トヨタ自動車 | 15.6 |
8 | パナソニック | 15.1 |
8 | ファーストリテイリング | 15.1 |
10 | イトーヨーカ堂 | 15.0 |
●廃棄物削減に力を入れている
順位 | 企業ブランド名 | % |
---|---|---|
1 | サントリー | 11.4 |
2 | セブン-イレブン・ジャパン | 9.0 |
3 | トヨタ自動車 | 8.8 |
4 | 日本コカ・コーラ | 8.6 |
5 | アサヒビール | 8.0 |
5 | 清水建設 | 8.0 |
7 | キヤノン | 7.8 |
7 | 日本マクドナルド | 7.8 |
9 | 東芝 | 7.3 |
10 | 花王 | 7.2 |
10 | ライオン | 7.2 |
●生物多様性や動植物資源の保全に努めている
順位 | 企業ブランド名 | % |
---|---|---|
1 | サントリー | 17.3 |
2 | キリンビール | 6.4 |
3 | サッポロビール | 6.0 |
4 | カゴメ | 5.7 |
4 | キリンビバレッジ | 5.7 |
6 | 住友林業 | 5.0 |
7 | アサヒビール | 4.7 |
7 | 味の素 | 4.7 |
9 | 三井物産 | 4.5 |
10 | P&G | 4.4 |
■マイナスイメージの上位企業
●地球温暖化を進めたり、エネルギーを無駄遣いしている面がある
順位 | 企業ブランド名 | % |
---|---|---|
1 | 東京電力 | 13.7 |
2 | 中国電力 | 8.5 |
3 | 出光興産 | 8.4 |
4 | 四国電力 | 8.2 |
5 | BMW | 7.5 |
6 | 関西電力 | 7.4 |
7 | 日本航空(JAL) | 7.0 |
8 | ゼネラル・モーターズ(GM) | 6.9 |
9 | スズキ | 6.6 |
10 | JX日鉱日石エネルギー(ENEOS) | 6.5 |
10 | 中部電力 | 6.5 |
10 | TBS | 6.5 |
10 | 日産自動車 | 6.5 |
10 | フジテレビ | 6.5 |
●効率的な資源利用や廃棄物の量・処理法などに課題がある
順位 | 企業ブランド名 | % |
---|---|---|
1 | 東京電力 | 18.4 |
2 | 関西電力 | 8.4 |
3 | 日本マクドナルド | 7.4 |
4 | セブン-イレブン・ジャパン | 6.7 |
5 | バンダイ | 5.9 |
6 | 大丸松坂屋百貨店 | 5.8 |
7 | サムスン電子 | 5.7 |
8 | 四国電力 | 5.6 |
8 | ブラザー工業 | 5.6 |
10 | IHI | 5.5 |
10 | 日本コカ・コーラ | 5.5 |
「この企業の環境活動についてどう思うか」と尋ね、上記のイメージ項目から当てはまると思うものを複数回答で選んでもらった。スコアは回答者が各イメージを選んだ比率(%)
■日経BP環境経営フォーラムについて
日経BP社が、地球環境の保全と企業経営の持続的発展を支援する目的で、2000年に設立した。約150社の協賛企業・団体と共同で、環境経営に関する研究や調査、発信などの活動に取り組んでいる。
※日経BP環境経営フォーラムのホームページ
【本リリースに関するお問い合わせ先】
本調査に関するお問い合わせは、日経BP環境経営フォーラム事務局 電話03-6811-8803にお願いいたします。
広報に関するお問い合わせは、コーポレート管理室・広報 電話03-6811-8556にお願いいたします。