日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)は、2013年「第12回日本イノベーター大賞」の受賞者を決定しました。
日本イノベーター大賞は、日本の産業界で活躍する独創的な人材にスポットを当てることにより日本に活力を与えようと2002年に日経BP社が創設した賞で、今年で12回目を迎えます。
新しい産業やビジネスモデル、将来を支える新技術、世界に通じる新しい価値を作り上げたことによって、今の日本に活気をもたらした人を幅広い分野の中からノミネートし、選考を進めてまいりました。大賞、優秀賞のほかに、今回は、特別賞も設けました。
先日、最終選考会を開き、次の方々に賞を差し上げることに決定いたしました。
表彰式は11月27日(水)午後5時から東京・港区虎ノ門のホテルオークラ東京で開催いたします。
また、本年の日本イノベーター大賞の関連記事を日経ビジネス11月11日号に掲載する予定です。
【受賞者】
◆大賞 | 森川 亮氏 LINE社長 |
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◆優秀賞 | 細野 秀雄氏 東京工業大学教授 |
◆優秀賞 | 小田 兼利氏 日本ポリグル会長 |
◆特別賞 | 塚本 勝巳氏 日本大学教授 |
【選考理由】
◆大賞 | 森川 亮氏 スマートフォン・パソコンなどで利用できる無料通話・メールアプリ、『LINE』の開発を、経営トップとしてリード。世界の利用者は2億人を突破し、日本発のインターネット関連サービスとして前例のない大ヒットになった。 |
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◆優秀賞 | 細野 秀雄氏 薄型ディスプレーの低消費電力化や高精細化を実現できる要素技術で、『IGZO』と呼ばれる『酸化物半導体』を開発。日本のみならず海外の電機メーカーにも採用が広がっている。鉄系超伝導物質も発見するなど、日本発の技術革新をリードしている。 |
◆優秀賞 | 小田 兼利氏 納豆のねばねば成分であるポリグルタミン酸を使う水質浄化剤を開発。毒性のある砒素や、大腸菌を含む水を安価に浄化できる。バングラデシュやアフリカで利用が広がり、現地の人の生活改善に役立っている。 |
◆特別賞 | 塚本 勝巳氏 世界で初めて天然のニホンウナギの卵の採取に成功するなど、今年2月、環境省が絶滅危惧種に指定したニホンウナギの生態解明に大きく貢献している。ウナギを完全養殖する技術の確立にも役立つ。 |
■選考基準
日本発の独創的なアイデア、しかも実行力があって、日本の産業を変える可能性があり、既にある程度の成果を出している人。企業の技術者や大学の研究者、経営者などジャンルは問わない。
〈評価ポイント〉
- 日本オリジナルの新しい価値を発信しているか。
- その価値が日本国内だけでなく海外からも高く評価されているか。
- その結果、日本に何らかの活力を直接、間接的にもたらしているか。
■選考の手順
7~8月にかけて、「日経ビジネス」誌上と「日経ビジネスオンライン」上で候補者を募集。同時に日経BP社の専門誌編集部などの協力で候補者を集め、これを第一次候補者として選定、編集部でその中から26人を最終選考会にノミネートした。
■選考委員長
小宮山 宏 | 三菱総合研究所理事長 |
■選考委員(五十音順)
槍田 松瑩 | 三井物産 取締役会長 |
坂村 健 | 東京大学大学院 情報学環教授 |
松永 真理 | テルモ 取締役 |
宮内 義彦 | オリックス 会長 |
米倉 誠一郎 | 一橋大学 イノベーション研究センター教授 |
■表彰概要
大賞 | 賞金 100万円 |
優秀賞 | 賞金 50万円 |
特別賞 | 賞金 30万円 |
主催: 日経BP社
協賛: 第一三共
【お問い合わせ先】
日本イノベーター大賞に関するお問い合わせは、日経ビジネス編集部 山崎(電話:03-6811-8101)にお願いいたします。取材のお申し込みは、コーポレート管理室・広報(電話:03-6811-8556)までご連絡ください。