日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)は、2012年「第11回日本イノベーター大賞」の受賞者を決定しました。
日本イノベーター大賞は、日本の産業界で活躍する独創的な人材にスポットを当てることにより日本に活力を与えようと2002年に日経BP社が創設した賞で、今年で11回目を迎えます。
新しい産業やビジネスモデル、将来を支える新技術、世界に通じる新しい価値を作り上げたことによって、今の日本に活気をもたらした人を幅広い分野の中からノミネートし、選考を進めてまいりました。大賞、優秀賞のほかに、今回は特別賞も設けました。
先日、最終選考会を開き、次の方々に賞を差し上げることに決定いたしました。
表彰式は12月4日(火)午後5時から東京・千代田区紀尾井町のホテルニューオータニ東京で開催いたします。
【受賞者】
◆大賞 | 東レ複合材料研究所 代表 同研究所所長 北野 彰彦氏 |
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◆優秀賞 | 北九州市環境局環境未来都市担当理事 松岡 俊和氏 |
◆優秀賞 | イーグルバス社長 谷島 賢氏 |
◆特別賞 | NTTドコモ取締役常務執行役員研究開発センター所長 尾上 誠蔵氏 |
【選考理由】
◆大賞 | ・東レ複合材料研究所 代表 同研究所所長 北野 彰彦氏 「航空旅客機への大量採用に代表されるような炭素繊維の普及での東レの貢献は大きい。北野氏が所長を務める複合材料研究所は素材開発などの面で大きな役割を果たしている」 |
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◆優秀賞 | ・松岡 俊和氏 「環境負荷が低く、エネルギーの効率的な消費を実現するスマートシティは日本が国として目指すべき姿の1つ。国内屈指の先進地域である北九州市で活動の推進役を担ってきた」 |
◆優秀賞 | ・谷島 賢氏 「斬新な経営手法で、2006年の参入から数年で自社の路線バス利用者を増加に転じさせ、海外展開も視野に入れる。自社のノウハウを基に全国の路線バスの経営支援などにも乗り出す」 |
◆特別賞 | ・尾上 誠蔵氏 「日本発の技術として、一気に世界で普及が進み始めた高速通信技術であるLTE(ロング・ターム・エボリューション)の国際標準規格化に大きな役割を果たした」 |
■選考基準
日本発の独創的なアイデア、しかも実行力があって、日本の産業を変える可能性があり、すでにある程度の成果を出している人。企業の技術者や大学の研究者、経営者などジャンルは問わない。
<評価ポイント>
- 日本オリジナルの新しい価値を発信しているか
- その価値が日本国内だけでなく海外からも高く評価されているか。
- その結果、日本に何らかの活力を直接、間接的にもたらしているか。
■選考の手順
6月より約2カ月間「日経ビジネス」誌上と「日経ビジネスオンライン」上で候補者を募集。同時に日経BP社の専門誌編集部の協力で候補者を集め、これを第一次候補者として選定、編集部でその中から24人を最終選考会にノミネートした。
■選考委員長
小宮山 宏 | 三菱総合研究所理事長 |
■選考委員(五十音順)
槍田 松瑩 | 三井物産会長 |
坂村 健 | 東京大学教授 |
松永 真理 | バンダイ取締役 |
宮内 義彦 | オリックス会長 |
米倉 誠一郎 | 一橋大学教授 |
■表彰概要
大賞 | 賞金 100万円 |
優秀賞 | 賞金 50万円 |
特別賞 | 賞金 30万円 |
主催: 日経BP社
協賛: 第一三共
【お問い合わせ先】
日本イノベーター大賞に関するお問い合わせは、日経ビジネス編集部・中村(電話:03-6811-8101)まで、取材のお申し込みは、コーポレート管理室・広報(電話:03-6811-8556)までご連絡ください。