ニュースリリース

NEWS RELEASE

日経BP社「環境ブランド調査2012」

 サントリーが2年連続の首位、 2位にトヨタ、パナソニックは3位 日本コカ・コーラが6位に躍進、 初のトップテン入り

 日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)は、7月5日、2012年の「環境ブランド調査」の結果を発表しました。今年で13回目を迎えるこの調査は、日経BP環境経営フォーラムが毎年主要560企業ブランドを対象に、各企業の環境に関する活動が一般の消費者にどう伝わっているかについてインターネットを利用してアンケート調査し、結果を集計・分析しているものです。今回は、2012年3月21日~4月25日にアンケート調査を実施し、全国の消費者2万891人から有効回答を得ました。 調査結果の概要をご紹介します。

■環境ブランド指数ランキング上位20位

順位前年順位企業ブランド名指数
1(1)サントリー100.2
2(2)トヨタ自動車93.2
3(4)パナソニック85.5
4(5)シャープ84.3
5(7)日産自動車83.6
6(3)イオン81.7
7(12)日本コカ・コーラ81.7
8(6)アサヒビール80.9
9(10)キリンビール79.1
10(11)ホンダ78.2
11(15)サッポロビール77.0
12(22)キリンビバレッジ76.2
13(20)セブン-イレブン・ジャパン75.6
14(8)東芝75.1
14(17)ブリヂストン75.1
16(27)日本たばこ産業74.7
17(25)コスモ石油74.4
18(28)ヤマト運輸74.3
19(9)日立製作所73.6
20(13)日本マクドナルド72.9

企業ブランドの形成に強く影響する四つの指標を総合した「環境ブランド指数」を主要指標とする。環境ブランド指数を構成する四つの指標とは、回答者が当該企業の環境情報に触れた度合いである「環境情報接触度」、環境報告書や各種メディアなど環境情報の入手先を集計した「環境コミュニケーション指標」、環境面で当てはまると思うイメージ(15項目)について集計した「環境イメージ指標」、環境活動への評価度合いを集計した「環境評価指標」。環境ブランド指数は偏差値(平均50)で表記し、全企業ブランド中の位置が分かるようにした

 この調査の主要指標である環境ブランド指数が最も高かったのはサントリーで前回に続き2年連続で首位となった。環境ブランド指数は前回の97.0から100.2に増加。2位は前回同様トヨタ自動車。3位にはパナソニックがランクインした。日本コカ・コーラは前回12位から6位に躍進した。一方、前回3位のイオンは6位に後退した。福島第1原子力発電所の事故の影響で原発自体のイメージが低下し、電力会社や原発に関連する企業は大きく順位を落とし、東芝と日立製作所はトップテン圏外へ後退した。また、節電意識の高まりもあり、家電や自動車などで省エネ性能の高い製品を提供する企業ブランドの評価が上がる傾向が見られた。

 2年連続で首位となったサントリーは、「水と生きる」のコーポレートメッセージを掲げ、水源となる森林の保全やリサイクル活動といった持続的な活動をさらに浸透させた。放射能の問題で、水の安全性に対する関心が高まり、その水を守る真摯な取り組みが評価された。同社のホームページでは映像やイラストを交えてわかりやすく伝える活動を展開したり、自然体験教室を日本各地で開催したりするなど、若年層や男性なども含め多くの層に認知されてきた。

 トヨタ自動車は燃費性能に優れるエコカーの象徴とも言えるハイブリッドカー(HV)「プリウス」に加え、世界最高水準の燃費を誇る小型HV「アクア」の投入が評価され、前回同様2位になった。電気自動車(EV)「リーフ」を販売する日産自動車は、搭載する蓄電池を非常用電源として家庭で活用できるV2H(ビークル・トゥー・ホーム)システムも評価され前回の7位から5位へと順位を上げた。前回11位のホンダは10位とトップテン入りした。

 電機業界では、パナソニックが順位を1つ上げトップ3にランクインした。昨年、三洋電機とパナソニック電工を完全子会社化し、照明や住宅用設備、太陽電池なども組み合わせて、さらに各商品の環境性能を強く訴求した。同じ電機のシャープも4位と、昨年の5位から1つ順位を上げた。太陽光発電、省エネ家電への評価が高い。

 環境ブランド指数を前回の75.4から81.7へと大きく伸ばし注目されるのが、6位の日本コカ・コーラだ。順位も前回の12位から大きくジャンプアップ。ペットボトル容器に植物由来の原料を使うミネラル水「い・ろ・は・す」のリサイクル・省資源性が今回の躍進に大きく寄与した。また、震災後の、自動販売機の節電対応も評価された。

 本調査独自の指標である「環境ブランド指数」は、企業ごとに「環境評価」「環境イメージ」「環境情報への接触度合い」などについて尋ねた結果を総合し、順位付けしたもの。その基になる指標の一つ「環境イメージ指標」の傾向は下記の通り。

 プラスイメージの「地球温暖化防止に努めている」では、1位のトヨタ自動車に続き、日産自動車が2位、ホンダが5位、三菱自動車が9位に入った。二酸化炭素排出の少ないエコカーが支持されているのがわかる。「リサイクルに力を入れている」では、日本コカ・コーラが1位、サントリーが2位、アサヒビールが4位などビール・飲料会社が上位に並ぶ。このほか電機関連の企業がランクイン。「生物多様性や動植物資源の保全に努めている」「廃棄物削減に力を入れている」では、ともにサントリーが1位となった。マイナスイメージの「効率的な資源利用や廃棄物の量・処理法などに課題がある」では、原発事故の影響を受けて東京電力が18.5%と極めて高くなった。マイナスイメージは、業種や業態に対するイメージに反映される傾向が強く、他の電力会社のイメージにも影響しているのが分かる。一方で、マイナス面を改善する努力が伝わると、同じ項目のプラスイメージの評価が高まり、高い総合評価を獲得する企業もある。プラスイメージの「廃棄物削減に力を入れている」で上位に入った日本マクドナルドは、マイナス面を改善してプラスイメージを高めた代表的な例と言える。

■プラスイメージの上位企業

●地球温暖化防止に努めている

順位企業ブランド名(%)
1トヨタ自動車24.1
2日産自動車22.6
3サントリー18.9
4コスモ石油17.3
5ホンダ16.9
6シャープ16.4
6パナソニック16.4
8JX日鉱日石エネルギー15.3
9三菱自動車15.2
10ヤマト運輸14.6

●リサイクルに力を入れている

順位企業ブランド名(%)
1日本コカ・コーラ28.4
2サントリー24.8
3イオン21.2
4アサヒビール20.9
5セイコーエプソン20.7
6キヤノン19.3
7キリンビバレッジ19.0
7パナソニック19.0
9ブリヂストン18.4
10キリンビール17.4
10シャープ17.4

●廃棄物削減に力を入れている

順位企業ブランド名(%)
1サントリー12.2
2ブリヂストン11.2
3日本マクドナルド11.0
4パナソニック10.5
5シャープ9.6
6日本コカ・コーラ9.3
7アサヒビール9.2
8スターバックス コーヒー ジャパン8.8
9トヨタ自動車7.8
10イオン7.5
10ホンダ7.5

●生物多様性や動植物資源の保全に努めている

順位企業ブランド名(%)
1サントリー15.6
2山田養蜂場7.2
3住友林業7.1
4キリンビール6.3
5アサヒビール6.0
6カゴメ5.7
7キリンビバレッジ5.5
8中外製薬5.4
9サッポロビール5.2
10味の素4.7

■マイナスイメージの上位企業

●効率的な資源利用や廃棄物の量・処理法などに課題がある

順位企業ブランド名(%)
1東京電力18.5
2日本マクドナルド9.1
3関西電力8.6
4中部電力8.2
5セブン-イレブン・ジャパン8.1
6NTTドコモ6.6
6ソフトバンクモバイル6.6
8東北電力6.4
9九州電力6.3
10大王製紙6.2

「この企業の環境活動についてどう思うか」と尋ね、イメージ項目から当てはまると思うものを複数回答で選んでもらった。スコアは回答者が各イメージを選んだ比率(%)

■日経BP環境経営フォーラムについて

 日経BP社が、地球環境の保全と企業経営の持続的発展を支援する目的で、2000年に設立した。現在、168社(2012年6月末時点)の協賛企業・団体と共同で、環境経営に関する研究や調査などの活動に取り組んでいる。
日経BP環境経営フォーラムのホームページ

【本リリースに関するお問い合わせ先】

本調査に関するお問い合わせは、日経BP環境経営フォーラム事務局 電話03-6811-8803にお願いいたします。
広報に関するお問い合わせは、コーポレート管理室・広報 電話03-6811-8556にお願いいたします。