ニュースリリース

NEWS RELEASE

「食の安全・安心ブランド調査2010」の結果を本日リリース

「アサヒビール」が連続1位「キリンビール」「サッポロビール」は急浮上

 日経BP社は3月31日、食関連の企業名や製品名など200ブランドを対象に、消費者が安全だと認識し、安心して購入(喫食)している「食の安全・安心ブランド」を評価した調査結果をまとめ、報告書「食の安全・安心ブランド調査2010」を発行しました。

 08年1月に起こった中国産冷凍ギョーザ食中毒事件は、その後の食の安全に対する考え方を大きく変えました。すなわち、従来の食品衛生基準を遵守するだけでは食の安全は得られず危機管理への新たな取り組みが必要になったことに加え、消費者の安全意識も一段と高まり、09年9月には消費者庁の新設へとつながりました。そんな中で、日本の食関連企業の安全性確保の取り組みが、消費者には実際どう伝わり、消費者はそれをどう評価しているのかを調べたのがこの調査です。05年に初めて調査を実施して以来、6回目の調査となります。

 消費者が食の対して抱く信頼感、すなわち「食の安心ブランド」は、抽象的であるため客観的にとらえることは困難ですが、本調査では消費者が安心感を形成する心理的過程をたどり、その中で食の安心イメージを構築する「原材料にこだわりがある」「トラブル時の対応が優れている」といった17項目で重み付けするなど、各種統計的手法を用いながら算出した偏差値を総合得点とし、順位付けしました。

 総合1位は、前回に続いて「アサヒビール」となりました。「アサヒビール」の強みである技術開発力とそれを広く情報発信する力が一段と充実し、消費者の確固たる安心感に結びついたことがうかがわれます。さらに、「アサヒビール」を支持する消費者像の変化も浮かび上がってきました。食の安全にまつわる人々の誤解は多々あり、その誤解を敢えて前提とした食品企業の情報発信もあって、食の正しい情報が伝わりにくい現状において、「アサヒビール」は前回よりも、食の安全について正しく理解する人々からの評価が高まりました。正しい情報を発信し続けたことの証であろうと思われます。

 個々のブランドの特徴は、総合得点の算出に用いた17項目について因子分析することで把握することができます(下記の図参照)。1位になった「アサヒビール」の強みを分析しますと、前回と同様に、圧倒的な技術開発力とそれを広く情報発信する力が浮かび上がってきました。前回の4位から2位に浮上した「キリンビール」、49位から4位に大躍進を遂げた「サッポロビール」も、「アサヒビール」と同様に技術開発力と情報発信力が高く評価されました。食の安全は科学技術により担保されるものですが、それを消費者に伝え、消費者がそれを理解しなければ、消費者は安心感を得ることができません。上位のブランドは安全確保の取り組みを消費者に分かりやすく伝えた結果、「安全と安心」を両立させています。

 今回の調査結果にも、最近の食品事件の影響が随所に見られました。消費者の不十分な理解によって、食関連企業の意図しないイメージが抱かれている食ブランドもあります。この問題を放置すれば、さらに誤解が進むことにもなりえます。誤解を解くためには、リスクコミュニケーションを進めることが肝要であり、この調査結果は、そんな企業のリスクコミュニケーション活動を成功に導く指標と成り得るものです。

■調査概要

  • 調査方法:インターネット調査(日経BP社調査システムWeb-Resを使用)
  • 実施期間:2010年1月13日~1月31日
  • 対象者:女性ウェブユーザー
  • 調査対象ブランド:食関連公開企業、日経POSデータ、日経流通新聞飲食業調査などのカバー企業、製品からプレ認知度調査を実施して、200ブランドを抽出
  • 回収数:1万5315通(有効回答数1万5307通)
  • 属性:平均年齢40.8歳、専業主婦47.1%など

■「食の安全・安心ブランド総合得点」上位20位

順位ブランド名得点
今回前回今回前回
11アサヒビール70.972.6
24キリンビール70.469.1
33キユーピー68.371.1
449サッポロビール67.857.9
55カゴメ67.067.1
62サントリー66.572.4
716ミツカン66.263.2
87カルビー65.965.6
923亀田製菓65.762.1
1018アサヒ飲料65.462.8
109伊藤園65.465.1
1220ハウス食品65.062.6
1232モスバーガー64.260.6
146日清食品63.666.4
1515明治ブルガリアヨーグルト63.463.4
1610キッコーマン63.065.0
12明治製菓63.064.4
1837明治乳業62.960.0
1927森永製菓62.461.2
2017味の素ゼネラルフーヅ(AGF)62.263.1

■5因子から成るブランドイメージ 上位3位

1位:アサヒビール


2位:キリンビール


3位:キューピー


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日経BP社 日経レストラン編集部
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