日経BP社(本社:東京、社長:平田保雄)は2009年6月26日、「技術者の転職」に関して、製造業のエンジニア(技術者)がどのように考えているかを調査し、その結果を発表しました。求人環境が悪化していることから「いまは転職する時期として良くない」と考える技術者が70%超となりました。ただし、時期を限らない場合、「転職してみたい」と考えている人は過半となっていて、経済状況が好転すると技術者の流動化が進む可能性が見えてきました。
日経BP社の旗艦媒体である「日経ものづくり」は、「技術者の転職」についてエンジニアに向けた調査を5月27日~6月3日に実施しました。その結果、下記の認識が明らかになりました。
- 「いまは技術者の転職には良くない時期」と、72.9%が感じている(図1)
- 上記で「良い」と考える理由は「新たな成長企業/産業に加われる」「これまでにない製品/業務/事業に携われる」が突出(図2)
- 上記で「悪い」と考える理由は「技術者の求人は少ない」「給与の良い求人は少ない」(図3)
- 転職してみたいと考える技術者は54.4%(図4)
- 転職先として希望する業種は1位「自動車関連」、2位「航空宇宙」、3位「技術コンサルティング」、以下「環境」「大学・教育機関」「エネルギー」「ロボット」「医療機器」「民生用機器」「行政・公的機関」と続く(図5)





本調査は、製造業の実態を経営者の目線だけではなく、現場の目線からも明らかにしようという狙いで実施しているものです。「製造現場における派遣の実態」「製造業におけるノウハウの伝承」「子供と学生へのものづくり教育」など、これまでに約50のテーマについて調査し、現場の危機感を定量化してきました。今回はニュース配信サービス「日経ものづくりNEWS」の読者を対象に、アンケート用URLを告知する方法によってWebサイト上でアンケートを実施、1616の有効回答を得ました。
■日経BP社について
日経BP社は、技術と経営と生活の先端情報を多様なメディアを駆使して提供する出版社(コンテンツ・プロバイダー)です。経済を中心とする情報を国内外に発信する日本経済新聞グループの一員として1969年4月に設立されました。日経BP社と日経BPグループが展開している事業は、雑誌、書籍・ムックなどの出版をはじめ、インターネット、展示会、調査・コンサルティング、教育・セミナーなど多岐にわたっています。
■日経ものづくりについて
「日経ものづくり」は、日本の競争力の源泉であるものづくり力を強化するために、製造業が抱える課題の解決と技術革新に関する情報を総合的に提供する情報誌です。入念な取材をもとに、詳細なデータを加え独自の視点から執筆した記事を掲載しています。対象とする技術は幅広く、機械や電子、ソフトウエアにも及びます。また工作機械、製造のためのITツールなど現場で利用する技術・製品の動向もウオッチします。
【お問い合わせ先】
このアンケートに関するお問い合わせは、日経BP社 日経ものづくり編集部 電話03-6811-8131にお願いいたします。
取材のお申し込みは、日経BP社 コーポレート管理室・広報 電話03-6811-8556にお願いいたします。