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「食の安全・安心ブランド調査2009」の結果を本日リリース 中国産ギョーザ事件など食問題相次ぐ中、「アサヒビール」が1位

 日経BP社は3月31日、食関連の企業名や製品名など200ブランドを対象に、消費者が安全だと認識し、安心して購入(喫食)している「食の安全・安心ブランド」を評価した調査結果をまとめ、報告書「食の安全・安心ブランド調査2009」を発行しました。

 この調査は、この1年に起こった中国産冷凍ギョーザ事件、事故米事件、メラミン混入事件などに加え、これまでもBSE(牛海綿状脳症)や残留農薬、食品添加物、さらに相次ぐ食品偽装事件など、食の安全・安心問題に揺れる食関連業界の安全確保の取り組みが、消費者にどのように伝わっているか、そして消費者がそれらをどう評価しているかを調べたものです。05年の初めて調査を実施して以来、5回目の調査となります。

 消費者が食の対して抱く信頼感、すなわち「食の安心ブランド」は、抽象的であるため客観的にとらえることは困難ですが、本調査では消費者が安心感を形成する心理的過程をたどり、その中で食の安心イメージを構築する「原材料にこだわりがある」「トラブル時の対応が優れている」といった17項目で重み付けするなど、各種統計的手法を用いながら算出した偏差値を総合得点とし、順位付けしました。

 総合1位は、前回3位だった「アサヒビール」が1位へと返り咲きました。前回1位の「サントリー」は今回は2位(下記の表参照)。ただし、7位までのブランドはいずれも前回よりもポイントを伸ばしています。昨年の中国産冷凍ギョーザ事件などにかかわった一部のブランドが順位を落としたほかは、総じて食関連企業は信頼回復に向けて消費者の理解を多少なりとも得たといえましょう。

 個々のブランドの特徴は、総合得点の算出に用いた17項目について因子分析することで把握することができます。(下記の図参照)。1位になった「アサヒビール」の強みを分析しますと、圧倒的な技術開発力とそれを広く情報発信する力が浮かび上がってきました。食の安全は科学技術により担保されるものですが、それを消費者に伝え、消費者がそれを理解しなければ、消費者は安心感を得ることができません。「アサヒビール」は安全確保の取り組みを消費者に分かりやすく伝えた結果、「安全と安心」を両立させ、総合1位に返り咲く原動力になったと考えます。

 今回の調査結果には、昨年の一連の食品事件の影響が随所に見られれます。消費者の不十分な理解によって、食関連企業の意図せざるイメージが抱かれている。この問題を放置すれば、さらに誤解が進むことにもなりましょう。誤解を解くためには、リスクコミュニケーションを進めることが肝要であり、この調査結果は、そんな企業のリスクコミュニケーション活動を成功に導く指標と成り得るものです。

■調査概要

  • 調査方法:インターネット調査(日経BP社調査システムWeb-Resを使用)
  • 実施期間:2009年1月14日~1月30日
  • 対象者:女性Webユーザー
  • 調査対象ブランド:食関連公開企業、日経POSデータ、日経流通新聞飲食業調査などのカバー企業、製品からプレ認知度調査を実施して、200ブランドを抽出
  • 回収数:1万1388通(有効回答数1万1061通)
  • 属性:平均年齢39.8歳、専業主婦46.8%など

■「食の安全・安心ブランド総合得点」上位20位

順位ブランド名得点
今回前回今回前回
13アサヒビール72.670.5
21サントリー72.472.0
32キユーピー71.170.6
412キリンビール69.164.7
54カゴメ67.166.4
68日清食品66.465.4
714カルビー65.663.6
85味の素65.266.2
99伊藤園65.165.3
1010カルピス65.064.8
106キッコーマン65.066.1
1219ハーゲンダッツ64.462.3
1210明治製菓64.464.8
1424ヤクルト64.361.7
1522明治ブルガリアヨーグルト63.461.9
1637ミツカン *63.260.1
1716味の素ゼネラルフーヅ(AGF)63.163.2
187アサヒ飲料62.866.0
1914キリンビバレッジ62.763.6
2013ハウス食品62.663.9

*「ミツカン」は、前回は「ミツカングループ本社」と表記

■5因子から成るブランドイメージ 上位3位

1位:アサヒビール


2位:サントリー


3位:キューピー

■FoodScience(フードサイエンス)とは

 日経BP社が、食の機能と安全をテーマに食関連企業の開発、研究、安全管理、企画従事者、研究所・大学などの食品研究者、食品安全行政担当者向けに情報を発信する専門Webサイト。食品安全基本法が制定され、“食の安全元年”といわれる03年6月に情報発信開始。現在、無料配信メールマガジン「FoodScience/Newsメール」に2万4000人が登録。06年10月より、有料情報サイト「FoodScienceプレミアム」もスタート。現在1700人が登録。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/

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