ニュースリリース

NEWS RELEASE

日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」を発表

大賞は、低迷が続いていたテーマパークをV字回復させた経営者

 日経BP(本社:東京都港区、社長:吉田直人)が発行する、女性のキャリアとライフスタイルを応援する女性誌『日経WOMAN』は、各界で目覚ましい活躍を遂げた女性を表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」の受賞者8人を決定いたしました。

 「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」大賞に選ばれたのは、サンリオエンターテイメント代表取締役社長で、サンリオピューロランド館長の小巻亜矢さん(60歳)です。

 低迷する業績、成果の上がらないチーム――。それを立て直すために必要なのは、最新技術や外部から招く優秀な人材、多額の投資でしょうか。小巻さんが導いた答えは「NO」。社内のコミュニケーションを見直し、組織の変革を実施することで、今いる社員、今ある企業の資産で戦えることを証明して見せました。全社員と一対一で対話をし、モチベーションをアップさせアイデアを引き出すこと、世代や立場、部署が違う社員同士が対話する機会を設けること、社員からアルバイトスタッフへの積極的な声かけを徹底することなどの「人を育む組織変革」で、スタッフが積極的にアイデアを出して動く、強い組織を生み出したのです。審査員の早稲田大学ビジネススクール教授・入山章栄さんは、「組織のメンバーが最大限に力を発揮するための環境づくりに邁進する『サーバント・リーダーシップ』が、新しいリーダー像として注目を集めている。小巻さんの手法はその典型」と称賛します。

 政府が「クールジャパン」を国家戦略とし、消費の流れが「モノ」から「コト=体験」に移行していること、アニメやコスプレを好きでいることが、世の中で受け入れられるようになっていること、SNSの普及で“カワイイ”が低コストで拡散されることに着目し、「ピューロランドは時代に合っている」と分析。ターゲットを子供だけでなく大人にまで広げる、フードや施設で“インスタ映え”を意識する、ショートイベントの完成度を上げ、特別な体験を演出するという戦略で、集客力をアップさせることにも成功しました。

 そんな小巻さん自身の人生は、想定外と苦難の連続。新卒で入社したサンリオを、25歳で退職し主婦になりましたが、34歳のときに次男を事故で失ったことで、人生が一転。「心にぽっかりと穴を抱えたまま」37歳で離婚し、その穴を埋めるように、主婦生活11年というブランクを経て、仕事復帰しました。その後も、48歳で乳がんに罹患し左乳房を切除し、寛解。50歳で、病気が原因で子宮を全摘出しましたが、「今まで以上に女性に寄り添えるようになった」と、女性を支援する団体を次々に立ち上げました。「今は、命のある限り、やりたいことを全うしたいと思っています」と話しています。

 組織のトップとして、「人を育む」経営で企業を再生した手腕。そして、主婦生活11年を経て仕事に復帰し、経験と学びとを重ね社長になった経歴が、女性がいくつになってもチャレンジできる時代の新しいロールモデルとなった小巻亜矢さんの功績を高く評価し、今年の大賞となりました。

小巻亜矢さん
「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」大賞を受賞した小巻亜矢さん

そのほかの今年の受賞者は以下の通りです。

●準大賞

  • 長嶋 愛さん NHK ディレクター
    難聴者である自身の視点を生かし制作したドキュメンタリー『静かで、にぎやかな世界〜手話で生きる子どもたち〜』(NHK)が、数々の賞を受賞

●受賞者

  • 石川賀代さん 社会医療法人石川記念会 理事長 石川ヘルスケアグループ 総院長
    音声認識システムの開発会社と共同で、スマホを使い声で入力できるカルテのアプリを開発。人手不足が課題となる地方の医療現場で、積極的にICT化を進める
  • 片岡真実さん 森美術館 副館長兼チーフ・キュレーター
    東京・六本木の森美術館で開催された『塩田千春展:魂がふるえる』をキュレーション。現代アーティストの個展でありながら、66万6271人の入場者数を記録
  • 林 有理さん 四條畷市 副市長
    11年ぶりに人口増を達成した四條畷市で、“子連れ赴任副市長”として手腕を発揮。同市副市長公募プロジェクトで、1700人を超える応募者から選ばれた
  • 平田麻莉さん 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事
    フリーランスのインフラとなる協会を設立。1万8000人規模のコミュニティーを形成し、政策提言や、メディアを通じた問題提起を行っている
  • 水越由利子さん 江崎グリコ マーケティング本部 ベビー・育児マーケティング部 ブランドマネージャー
    19年3月5日に発売された、日本初となる乳児用液体ミルク「アイクレオ 赤ちゃんミルク」を開発。災害大国である日本で、子育てする人たちに安心を届けた

●特別賞

  • 近藤麻理恵さん 片づけコンサルタント
    19年1月にNetflixでスタートしたリアリティー番組『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』が、190カ国で放映され、世界的に「こんまりブーム」を起こした

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」は、

  1. 働く女性のロールモデルを提示
  2. 組織の中に埋もれがちな個人の業績に光を当てる
  3. 活躍した女性たちを通して時代の変化の矛先をとらえる

という主旨のもと、1999年から毎年実施するアワードで、本年が21回目となります。『日経WOMAN』は、1988年の創刊以来、働く女性をバックアップしてきました。今後も「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を通じ、社会で活躍する女性を表彰することで、時代を担う女性たちを応援していきたいと考えています。なお2019年12月7日発売の『日経WOMAN』1月号では受賞者紹介と審査結果の詳細を掲載しています。

■お問い合わせ先

本リリースに関するお問い合わせは日経WOMAN編集部(電話:03-6811-8912)に、取材のお申し込みは経営企画室・広報(電話:03-6811-8556)までお願いいたします。