ニュースリリース

NEWS RELEASE

日経クロストレンド「トレンドマップ 2019夏」を発表

AI、パーソナライゼーション、シェアリングサービスの将来性を高く評価 ・技術、マーケティング、消費の3分野のトレンドを見極める分析を実施 ・将来性スコアは、技術では「AI(人工知能)」、マーケティングでは「パーソナライゼーション」、消費では「シェアリングサービス」が最高評価

 株式会社 日経BP(本社:東京都港区、社長:吉田 直人)は2019年8月23日、マーケティング専門メディア「日経クロストレンド」が作成した「技術」「マーケティング」「消費」の潮流を見極める「トレンドマップ 2019夏」を発表しました。

 本調査は18年夏、19年冬に続く3回目となります。技術、マーケティング、消費の3分野は変化が激しく、さまざまなバズワードが飛び交います。この中から、中長期的に注目すべきトレンド(潮流)の見極めを目的とし、日経クロストレンドの活動に助言する外部アドバイザリーボード約50人と、編集部の記者など各分野の専門家の知見を集約しました。その分析結果は、「現時点での経済インパクト」と「将来性」の2つのスコアでマッピングしています。

 前回の2019冬調査と比較し、将来性スコアが最も伸びたのが、技術は「エッジコンピューティング」、マーケティングは「ネイティブ広告」、消費は「シェアリングサービス」「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」です。また、経済インパクトでは、技術は「5G(第5世代移動通信システム)」、マーケティングは「クラウドファンディング」「オムニチャネル」、消費は「シェアリングサービス」が、スコアを伸ばしました。

各分野でスコアを伸ばしたキーワード(2019年冬調査との比較)
分野 キーワード スコア 前回比
将来性 技術 エッジコンピューティング 4.11 +0.41
マーケティング ネイティブ広告 3.14 +0.26
消費 シェアリングサービス 4.54 +0.20
MaaS 4.23 +0.20
経済インパクト 技術 5G 3.33 +0.39
マーケティング クラウドファンディング 2.80 +0.47
オムニチャネル 3.17 +0.42
消費 シェアリングサービス 3.19 +0.52

 今回発表するトレンドマップ2019夏で、経済インパクト、将来性スコアの上位3位に入ったキーワードは、以下の通りです。なお、最新トレンドマップの全キーワードは、8月23日に日経クロストレンドのWebサイト(https://xtrend.nikkei.com/forum/00008/00042/)で公開しました。

◆技術分野は「スマートフォン」と「AI」に注目

 経済インパクトの1位は「スマートフォン」、スコアは5点満点中の4.38となりました。スマートフォンの1位は、18年夏、19年冬の調査でも同じ結果です。動画や音楽配信サービスなどの利用だけではなく、19年10月の消費税増税を控え、急速に普及しているキャッシュレス決済の基盤としても、スマートフォンはますます重要なツールとなっています。

 将来性スコアの1位は「AI(人工知能)」で、スコアは4.79。引き続き重要キーワードとしての認識が強く、経済インパクトスコアも3.96と高く評価されています。また、AIに続いたのが、新たな通信規格「5G(第5世代移動通信システム)」で、将来性スコアは4.58。国内の商業化を間近に控え、10Gbpsも可能な高速・大容量通信、限りなくリアルタイムに近い低遅延の5Gに期待が集まっています。

経済的インパクト
1位 スマートフォン 4.38
2位 クラウド 4.21
3位 AI(人工知能) 3.96
将来性
1位 AI(人工知能) 4.79
2位 5G(第5世代移動通信システム) 4.58
3位 自動運転 4.50
技術分野のトレンドマップ
技術分野のトレンドマップ

◆マーケティング分野は「EC」と「パーソナライゼーション」に注目

 マーケティングの経済インパクトの1位は「EC(ネット通販)」で4.24となりました。18年夏、19年冬の調査に続く1位です。日本国内の18年の消費者向けEC市場規模は、前年比8.96%増の約18兆円に達しました(経済産業省調べ)。ネット通販大手のみならず、店舗を持たずにネットで直接消費者に売る新興のD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)企業も台頭し始めており、引き続き経済をけん引しています。

 将来性スコアの1位は「パーソナライゼーション」で4.08となっています。資生堂は、顧客一人一人の肌状態やライフスタイルを把握し、適切なスキンケア剤を提供するサービス「Optune」を19年7月から本格展開。これまで音楽や動画コンテンツなどデジタル分野での取り組みが主だったパーソナライゼーションが、化粧品の他、ヘルスケアやファッションといったジャンルにも波及しています。

経済的インパクト
1位 EC(ネット通販) 4.24
2位 CRM(顧客関係管理) 3.71
3位 ソーシャルメディアマーケティング 3.44
将来性
1位 パーソナライゼーション 4.08
2位 EC(ネット通販) 4.04
3位 サブスクリプション型コマース 4.00

◆消費分野は「共働き」と「シェアリングサービス」に注目

 移り変わりが激しい消費分野で、経済インパクトの1位は「共働き」でスコアは3.59。2位の「インバウンド消費」(3.56)とは僅差でした。子育て世代の専業主婦世帯に対し、共働き世帯は子供の教育と教育関連などの支出が多いというデータもあり、消費の主役として企業の注目が一層高まっています。

 将来性スコアの1位は「シェアリングサービス」で4.54でした。個人間売買のメルカリをはじめ、すでに生活に浸透しているサービスが多くある中で、月額4万円(年間契約)でどこでも住み放題のライフスタイルを提案する「ADDress」のような新サービスが多く生まれています。「所有から利用へ」という消費行動の変化は、今後も加速度的に進むと考えられます。

経済的インパクト
1位 共働き 3.59
2位 インバウンド消費 3.56
3位 コト(体験)消費 3.41
将来性
1位 シェアリングサービス 4.54
2位 パーソナライズ化 4.24
3位 MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス) 4.23
■「トレンドマップ2019夏」の分析手法

調査は2019年7月に実施。編集部が選定した技術21キーワード、マーケティング23キーワード、消費22キーワードそれぞれを認知する人に、そのキーワードの現時点での「経済的インパクト」と「将来性」を5段階で尋ねてスコアリングしました。質問の選択肢は下記の通りです。

[経済的インパクト]

1.どの企業も収益を得られていない/2.一握りの企業(1~2割程度)の収益に影響している/3.一部の企業(3~5割程度)の収益に影響している/4.大半の企業(6~8割程度)の収益に影響している/5.社会全体になくてはならない存在

[将来性(=企業の収益貢献や社会変革へのインパクト)]

1.将来性は低い/2.将来性はやや低い/3.どちらとも言えない/4.将来性はやや高い/5.将来性は高い

【日経クロストレンドについて】

 「日経クロストレンド」(https://xtrend.nikkei.com/)は、マーケティング戦略や商品開発、新事業創造などの情報を提供するデジタルメディアです。デジタル・テクノロジーの進化などで様変わりする企業の新商品開発、マーケティング戦略、事業戦略の最前線をデータと実例をもとに詳報。「売れる商品」「サービス開発」の勘所を解き明かします。対象は企業の経営企画、新事業開発、商品企画・開発、システム、マーケティング、営業、顧客窓口など幅広いビジネスパーソンで、Webサイト・スマホサイトを中心にお届けしています。

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