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日経BP社「環境ブランド調査2018」 サントリーが2年連続首位 イオンがトップ3に

 日経BP社(本社:東京都港区、社長:新実 傑)は、7月6日、2018年の「環境ブランド調査」の結果を発表しました。今年で19回目を迎えるこの調査は、日経ESG経営フォーラムが毎年主要560企業ブランドを対象に、各企業の環境に関する活動が一般の消費者にどう伝わっているかについてインターネットを利用してアンケート調査し、結果を集計・分析しているものです。今回は2018年3月14日~4月22日にアンケート調査を実施し、全国の消費者2万1000人から有効回答を得ました。 調査結果の概要をご紹介します。

 総合ランキングではサントリーが2年連続、通算で7度目の首位になりました。環境ブランド指数はサントリーが99.6、2位のトヨタ自動車が98.7と上位2社が3位以下を引き離しました。3~5位までは環境ブランド指数が80台で3社がダンゴ状態にありますが、その中でイオンが頭一つ抜け出しました。昨年の7位から順位を上げ、昨年3位のパナソニックを抑えました。このほかベスト10ではアサヒ飲料が25位から8位に、コスモ石油が23位から10位へと大きく順位を上げました。

 サントリーの「天然水の森」活動は2003年の開始以来、累計約7000人の社員が業務の一環として水源地の森林を整備する体験研修に参加し、水の大切さを理解するとともに社外にも伝えています。小学生向けに10年以上続けている「水育」では、昨年から工場見学に参加した人たちにも対象を広げています。消費者との接点を広げながら、サントリーがなぜ水を大切にしているかを「面」で伝えていることが調査結果に表れたようです。トップのコミットメントという点でも、水資源保全の国際的なイニシアティブである「The CEO Water Mandate」に新浪剛史社長が署名しています。

 3位のイオンの評価には昨年から今年にかけて相次いでESGに関する大型の発表をした影響があるとみられます。昨年10月に食品廃棄物を2025年までに2015年度比で半減させる目標を打ち出しました。今年3月には、グループの店舗やオフィスから排出するCO2を2050年に実質ゼロにする目標などを盛り込んだ「イオン脱炭素ビジョン2050」を発表しています。アサヒ飲料は今年1月に従来比約7~10%軽くした炭酸飲料のペットボトルキャップを発表し、4月には商品名やブランド名を印字したラベルを付けない同社初のミネラルウオーターを発表するなど、ペットボトルの環境配慮を加速させています。コスモ石油は「地球温暖化防止に努めている」の項目で3位となり、3年ぶりにトップ10に復帰しました。

 企業の持続可能性を測る指標として、ESG(環境・社会・ガバナンス)の3つを使う指標が増えてきました。今回の調査では回答者に企業の「社会・ガバナンス」分野のイメージを尋ね、そのスコアを集計した「SGイメージスコアランキング」を昨年に続き算出しました。スコアが高い企業ほど、社会・ガバナンス分野の取り組みが評価されている企業といえます。

 結果は、1位がトヨタ自動車、2位がパナソニック、3位がサントリー。環境ブランド調査で常連の3つの企業が今年も名前を連ねました。スコアを見ると、トヨタが112.6、パナソニックが92.2、サントリーが91.0で、1位のトヨタが2位のパナソニックを20ポイント以上の差をつけ、突出した強さを見せました。僅差でパナソニックがサントリーを抑え、前年の3位から2位に浮上しました。

 SGイメージスコアランキングの注目は10位に入った日本マクドナルドです。昨年の27位から躍進しました。けん引役と考えられるのが、女性から高齢者まで誰もが働きやすい職場作りに力を入れている点です。同社が運営するハンバーガー店は、アルバイトやパートの店員が勤務時間や曜日を自由に選べるようにしました。週ごとに自分の予定に合わせてシフトを提出し、週2時間でも働けるようにしています。マクドナルドは今後も成長を続けるために事業の基盤となる店員の採用を増やす方針で、主婦をはじめとする潜在的な労働力を引き出すことを重視しています。

 今年新設した働きたい会社ランキングでは、「自分が働きたい会社か、家族に働くことを勧めたい会社かどうか」を尋ねました。1位のサントリー、2位のパナソニックに続いて、3位にライオンが入りました。ライオンは今年春、工場で働く有期雇用者のうち希望者を無期雇用に切り替えるなどの対応をしたことや、初任給を新卒大卒の場合で9年ぶりに6%程度上げたことが報じられています。2014年から続ける企業広告のテレビCMには共感の声が寄せられています。

 環境ブランド指数ランキングとSGイメージスコアランキングの詳細は、日経ESG2018年8月号(7月8日発行)の特集記事「環境ブランド調査2018」(38~53ページ)に紹介していますので、ご覧ください。

「環境ブランド調査2018」総合ランキング(上位20位)

順位企業ブランド名スコア
1サントリー99.6
2トヨタ自動車98.7
3イオン85.8
4パナソニック83.7
5日産自動車82.7
6キリン76.6
7アサヒビール75
8アサヒ飲料74.2
8ホンダ74.2
10コスモ石油73.7
11マツダ73.4
12日本コカ・コーラ72.9
13花王72.2
14日立製作所71.7
15日本マクドナルド70.5
16ライオン70.3
17サッポロビール69.6
18日清食品69.5
19カゴメ69.3
20セブン-イレブン・ジャパン69
20TOTO69

企業ブランドの形成に強く影響する4つの指標を総合した「環境ブランド指数」を主要指標とする。環境ブランド指数を構成する4つの指標とは、回答者が当該企業の環境情報に触れた度合いである「環境情報接触度」、環境報告書や各種メディアなど環境情報の入手先を集計した「環境コミュニケーション指標」、環境面で当てはまると思うイメージについて集計した「環境イメージ指標」、環境活動への評価度合いを集計した「環境評価指標」。偏差値(平均50)で表記し、全企業ブランド中の位置が分かるようにした

プラスイメージの上位企業(環境ブランド)

●省エネルギーに努力している

順位企業ブランド名
1トヨタ自動車27.6
2日産自動車21.6
3パナソニック19
4ダイキン工業16.5
5ホンダ16.1
6マツダ15.5
7東日本旅客鉄道(JR東日本)14.4
8日立製作所14
9三菱自動車工業13.1
10シャープ13

●リサイクルに力を入れている

順位企業ブランド名
1ファーストリテイリング19.7
2イオン18.9
3サントリー18
4日本コカ・コーラ16.1
5セイコーエプソン(EPSON)14.8
6キリン14.2
7アサヒ飲料12.4
8伊藤園11.6
9キヤノン11.4
10アサヒビール10.8
10パナソニック10.8

●地球温暖化防止に努めている

順位企業ブランド名
1トヨタ自動車22.1
2日産自動車18.7
3コスモ石油14.9
4サントリー13.4
5マツダ13.2
6パナソニック12.7
7JXTGエネルギー(ENEOS)12.2
7東京ガス12.2
9住友林業11.2
9ホンダ11.2

●廃棄物削減に力を入れている

順位企業ブランド名
1サントリー8.5
2セイコーエプソン(EPSON)7.7
2セブン-イレブン・ジャパン7.7
4イオン7.3
4ファミリーマート7.3
6日本マクドナルド6.7
7アサヒビール6.3
7キリン6.3
7ライオン6.3
10日清食品6.2

●生物多様性や動植物資源の保全に努めている

順位企業ブランド名
1サントリー13.5
2カゴメ7.1
3マルハニチロ5.8
4アサヒ飲料5.6
5住友林業4.9
6キリン4.7
7協和発酵キリン4.3
8アサヒビール4.2
8王子製紙4.2
10イオン4
10サッポロビール4

●従業員の環境教育に力を入れている

順位企業ブランド名
1オリエンタルランド7.8
2サントリー6.2
3スターバックス コーヒー ジャパン5.5
4トヨタ自動車5.1
4日本マクドナルド5.1
6日立製作所4.5
7イオン4.4
8ヤマト運輸4.3
9ファーストリテイリング4
10ベネッセ3.9
10良品計画3.9

「省エネルギーに努力している」ではトヨタ自動車が1位。「リサイクルに力を入れている」では古着の回収・リサイクルに取り組むファーストリテイリングが1位に、「地球温暖化防止に努めている」では、トヨタ自動車が1位。「廃棄物削減に力を入れている」はサントリーが1位になった。「生物多様性や動植物資源の保全に努めている」でも水の涵養のために森林保全を進めるサントリーが首位に立った。「従業員の環境教育に力を入れている」では園内の環境美化に努めているオリエンタルランドが1位になった

SGイメージスコアランキング(上位20位)

順位企業ブランド名スコア
1トヨタ自動車112.6
2パナソニック92.2
3サントリー91
4資生堂83.6
5Google(グーグル)82.7
6ホンダ82.3
7花王81.8
8ソニー80
9イオン79.9
10日本マクドナルド79.6
11Apple(アップル)78
12全日本空輸(ANA)77.7
13日立製作所77.1
14味の素75.7
15スターバックス コーヒー ジャパン75.4
16ヤクルト本社74.7
17オリエンタルランド72.8
17日清食品72.8
17日本航空(JAL)72.8
20キリン72.5

SGイメージの調査は昨年に続き2回目。回答者に対して560企業ブランドの「社会」「ガバナンス」に関する取り組みのプラスイメージ(12項目)とマイナスイメージ(7項目)を尋ね、SGイメージスコアを集計した

SGプラスイメージの上位企業

●「働き方改革」をすすめている

順位企業ブランド名
1ヤマト運輸11.9
2トヨタ自動車9.1
3佐川急便8.4
4Google(グーグル)7.7
5パナソニック7.6
6伊藤忠商事6.5
7資生堂5.8
8ヤフー5.7
9イオン5.6
10日産自動車5.4

●従業員の健康に配慮した経営をすすめている

順位企業ブランド名
1ヤマト運輸7.3
2トヨタ自動車6.2
3佐川急便5.2
4ヤクルト本社4.9
5Google(グーグル)4.3
6ソニー4.1
7資生堂4
7マツダ4
9オリエンタルランド3.9
10キリン3.7
10パナソニック3.7

●女性の雇用に積極的/女性が幹部に登用されている

順位企業ブランド名
1資生堂16.5
2ワコール13.2
3ポーラ11
4ヤクルト本社10.1
5全日本空輸(ANA)8.3
6ベネッセ7.9
7日本マクドナルド7.8
8日本生命7.7
9高島屋7.4
10ユニ・チャーム7.3

「『働き方改革』をすすめている」「従業員の健康に配慮した経営をすすめている」は、ともに1位ヤマト運輸、2位トヨタ自動車、3位佐川急便だった。「女性の雇用に積極的/女性が幹部に登用されている」では資生堂が1位になった。

「働きたい会社」ランキング(上位20位)

企業ブランド名「働きたい会社」
スコア(偏差値)
1サントリー80.2
2パナソニック78.9
3ライオン75.0
4花王74.6
4Google(グーグル)74.6
6ソニー74.4
7味の素73.4
8日清食品73.3
9全日本空輸(ANA)72.5
9トヨタ自動車72.5
11富士フイルム72.3
12資生堂71.9
13日本航空(JAL)70.6
14東レ70.4
15カルピス70.1
16アサヒビール69.9
17キリン69.8
18TOTO69.6
19キヤノン69.1
20大塚製薬69.0
20日立製作所69.0

働きたい会社は、今年から新たに調査した。「自分が働きたい会社か、家族に働くことを勧めたい会社かどうか」を尋ねた。

■日経ESG経営フォーラムについて

 社会や産業界におけるESG経営の理解を図ることを目的に2018年4月発足、日経BP社が事務局を務める。約130社の会員企業・団体と共同で、ESG経営に関する研究や調査、情報収集・情報発信などの活動に取り組む。

※日経ESG経営フォーラムのホームページ
http://business.nikkeibp.co.jp/ESG/

【本リリースに関するお問い合わせ先】

本調査に関するお問い合わせは、日経ESG経営フォーラム事務局(電話03-6811-8803)にお願いいたします。
取材のお申し込みは、日経BP社 経営企画室・広報(電話03-6811-8556)にお願いいたします。