ニュースリリース

NEWS RELEASE

第3回「日経トップリーダー・人づくり大賞」を発表 

最優秀賞は動画で若手育成に成功した中屋敷左官工業

 日経BP社(本社:東京都港区、社長:新実 傑)が主催する「日経トップリーダー・人づくり大賞」(協力:中小企業基盤整備機構、東京商工リサーチ)は、2017年度の受賞企業を発表した。

 本賞は、企業における人づくりの大切さやその手法を世に広めることを目的に開催。先進的な手法で社員の育成に取り組み、成果を上げている中堅・中小企業を表彰するもので、今年で第3回を迎える。

選考ポイントは次の3つ。

  • ①人づくりの仕組みに独自性がある(独自性評価)
  • ②その仕組みにより、社員が育っている(効果性評価)
  • ③その結果、業績に好影響をもたらしている(収益性評価)

 下記審査員による選考の結果、今年度の最優秀賞は、塗り壁、コンクリート工事などを手掛ける中屋敷左官工業(札幌市)に決まった。「塗り壁トレーニング」など、動画による左官職人の人材育成を開始し、育成期間を短縮。通常一人前になるまで10年はかかるところを独自の教育カリキュラムで3年間に短縮し、生産性向上と若手の雇用促進を図った。

 他には優秀賞に、土木・建設工事のフクザワコーポレーション(長野県飯山市)、食品パッケージ印刷の富士特殊紙業(愛知県瀬戸市)を選出した。

審査員メンバー

審査員長/櫻田厚・モスフードサービス会長
審査員/小松節子・小松ばね工業会長
小山昇・武蔵野社長
高田坦史・中小企業基盤整備機構理事長
横田英毅・ネッツトヨタ南国相談役(五十音順)伊藤暢人・日経BP中小企業経営研究所副所長

受賞企業一覧

最優秀賞

中屋敷左官工業(札幌市、塗り壁、コンクリート工事)

〈選考理由〉従来の「先輩の背中を見て技術を盗め」という若手職人の育成方法を、2013年から抜本的に改革。独自の教育カリキュラムの核として、動画プログラムを導入し、通常約10年かかる育成期間を3年程度に短縮した。賃金支給も、従来の日当制から、早くきれいに塗ることができる職人や、指名の多い職人ほど収入を増やすなど、若手が技術やモチベーションを高め合える仕組みをつくった。プログラム開始後、直近4年間で新卒15人を採用し、14人が定着。2016年の第54回技能五輪全国大会左官部門では、入社3年目の社員が銀メダルに輝いた。

優秀賞

フクザワコーポレーション(長野県飯山市、土木ぢ建設工事)

〈選考理由〉OJT(職場内訓練)に頼りがちだった土木業界で、2000年から社内検定制度をスタート。ショベルカーの操作検定(1~6級)、型枠組み立ての検定(1~4級)などを自社で一からつくり上げた点が、審査員に評価された。社内向けの検定だが、合格者には長野県知事の認定が得られるほど対外的な信用力が付いている。今では、専門のクレーン会社しか持っていないような大型クレーンも自社で所有し、社員が操作するなど、土木工事のほぼ100%を自社でこなす。

優秀賞

富士特殊紙業(愛知県瀬戸市、食品パッケージ印刷)

〈選考理由〉工場で印刷業務に携わる社員の体に優しい水性グラビア印刷の技術を、他社に先駆けて開発。新規事業は部署横断のプロジェクトチームを結成し、若手の意見を募りながら育てる。また、職人の印刷技術を若手に伝えるため、2つの仕組みを整備。一つは35歳、45歳、55歳、退職時の4回に分けて報酬を支払う通称「退職金前払い」制度。社員の同意を得て、この制度を導入していたことで、定年を60歳から66歳に延ばす際、退職金に必要な現金の増額幅を抑えることができ、円滑に移行した。2つ目はベテランが若手を一対一で技術指導する体制。これらで若手の早期成長を促す。

 詳細は「日経トップリーダー」3月号(3月1日発売)の誌面で発表するほか、4月25日に品川プリンスホテル(東京都港区)で授賞式を開く。

【本件の内容に関するお問い合わせ先】

日経トップリーダー編集部 福島 電話:03-6811-8127

【取材お申し込み先】

コーポレート管理室・広報 電話:03-6811-8556