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トランプ大統領誕生で、米国はローマ帝国と同じ道を歩む(1/7ページ)

2016.11.16

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トランプ大統領の誕生と大統領選挙の矛盾

 なんと、2016年アメリカ大統領選は、大方の予想に反してトランプ氏が大統領に選出されました。トランプ氏のあまりにも現状の政治・外交を無視した“中二病”じみた言動の数々や、直前に行われたテレビ討論の内容などから、本コラム「ユーモアで切り返せ! トランプvs.クリントン『テレビ討論対決』勝負の分かれ目」でも「クリントン勝利」を予想していましたから、正直この結果には驚かされました。こうしたビッグマウスが人気を博すのは、いつの世も、その国の歪みが極限にまで達しているときですから、アメリカの社会経済の破綻が、筆者の予想を越えた速さで急速に進んでいることの証かもしれません。

(写真:PIXTA)

 とはいえ、よくよく数字を見てみると、全得票数ではやはりクリントン女史の方が上回っています。アメリカ大統領選は、ひとつの州で大勝しても僅差でも、その州の選挙人を総取りできるシステムであるため、どんなにひとつの州において大差で勝とうとも、僅差で敗れることが重なると、全有権者の過半数の支持があるにもかかわらず落選ということがあり得ます。

 そのことは本コラム「“欠陥”制度を使い続ける米大統領選、そこに建国の歴史あり」でも指摘しましたが、今回の選挙で、その「アメリカ民主主義が抱える矛盾」が露骨に出てしまうことになろうとは……。

 こうしてクリントン女史は有権者の過半数の支持を受けながら敗れました。この矛盾を帯びた大統領選のシステムは、もう 200年以上も前、電話も電車も自動車もテレビもインターネットもなかった時代に生まれたもので、それから現在に至るまでほとんど変わっていません。こんなことが続くようでは、大統領選挙システムの改革論が高まることになるかもしれません。

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