トップ > 都議 塩村あやかが見た「政治のリアル」 > 【新連載】第1回 豊洲新市場問題を考える

都議 塩村あやかが見た「政治のリアル」ビジネス

【新連載】第1回 豊洲新市場問題を考える(6/6ページ)

2016.10.27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

豊洲撤退というのも一つの選択肢

 しかし、最終的に豊洲への移転でもいいかどうかを判断するのは、都民のみなさんの意見も大事だと思っています。当然、専門家が安全で安心であると判断することが大前提ではありますが。ただ、それが難しいのであれば、健康問題や食の安全性に関わることであることからも、行政も責任ある判断が求められます。土壌汚染対策などを今以上に万全にし、移転の決断をすることも一つの選択肢でもありますし、また、反対に豊洲撤退というのも一つの選択肢です。

 都民の安全安心、生命や財産を守るというのが行政や都議としての仕事です。そこは絶対に妥協してはいけないことであり、今後も動きに注視が必要です。政治的な動きや判断が必ずしも正しいとは限らないからです。

 市場関係者のなかには、公害という視点から見たときに、短期では語れないのではないかとおっしゃった方もいましたが、それも重要な指摘です。現状から考えると正直言って全員が納得する着地点はもうありません。移転中止であれば、かなりの損失も出てくるので、安全か、補償(金銭)かという究極の選択。ここまでくると、今これだけの支持がある小池知事でしか解決できないことかもしれません。

 すでに、あまり選択肢はありませんが、世論やかかる費用や予算も勘案し、最後は知事の判断をみんな待っているのではないでしょうか。これだけ多くの人が知事を支持していると考えると、ある程度都民から理解も得られるはずです。繰り返しになりますが、現状では100点の着地点はありません。知事の考えを待ち、私自身は先に述べたように、安全安心を第一に考え判断をしていこうと考えています。

 最後に。豊洲新市場問題で安全性と同様に重要なことは、移転の経緯と入札に関する疑惑の解明であり、百条委員会の設置が否決されたことは都議会にも問題があると思われても仕方ない事態であると考えています。百条委員会の設置に賛成したのは、共産党と維新と無所属(東京みんなの改革)である私の、3会派のみであったことを強調しておきたいと思います。

(インタビュー・構成=志村昌美)

塩村 あやか(しおむら・あやか)
東京都議会議員(世田谷区選出)
塩村 あやか(しおむら・あやか)

1978年広島県出身。ロスジェネ世代のため、非正規雇用で社会に出る。タレント、ライターを経て、放送作家に転身。24時間テレビやシューイチ(日本テレビ)など、数多くのテレビやラジオ番組を担当。ラジオ番組を通じ、社会の問題はすべて政治にいきついていると気づき、2013年東京都議会議員選挙に立候補。当選を果たす。初の一般質問にてセクハラやじ騒動が発生し、都議会の実態を世界に発信するきっかけとなった。動物愛護、女性や子供を応援する施策に力をいれていることでも知られている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【PR】トレンドアイ

  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー