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都議 塩村あやかが見た「政治のリアル」ビジネス

【新連載】第1回 豊洲新市場問題を考える(4/6ページ)

2016.10.27

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不透水層の下も汚染されていたら・・・

 私も豊洲には3回ほど視察に行きましたが、そのときは地下ピットも含めてしっかりと見てきました。確かに数値は人体に影響のないレベルです。しかし、「食品を扱うところでそれでいいのか」と言われると、もともとベンゼンが環境基準の4万倍以上などの土壌汚染があったところですから、慎重にならざるを得ないのは当然であり、安全が確認されてからでなければ、移転に賛成はできません。

 これだけ問題が出てきているのであれば、移転してからでは遅い。補償の負担のことばかりを考えるのではなく、そこで働く人の健康を含め、安全・安心・生命を守るのが政治の仕事のはずです。補償費用の負担や回避に主眼を置き、移転ありきで話をする事には違和感を覚えます。

 今までの東京都の説明と大きく異なる結果が数値として出てきていることを考えると、その原因をはっきりさせなくてはいけません。土壌汚染は基準値以下になっているはずですが、先般基準を超える数値が計測されました。これの意味するところは2つあると考えられます。

(1)(不透水層より上の)土壌汚染対策が万全ではなく、多くの雨が降り汚染が地下水となり計測された

(2)不透水層にも汚染が残っており、対策した箇所以外の部分以外の部分から染み出てしまった

 万が一、(2)であれば、護岸の遮水壁は不透水層までしか施されていないので、不透水層より下の汚染が残る地下水が海に出て、海水に影響が出る可能性もあります。危険をあおるのはあまり好きではありませんが、その海水をくみ上げてろ過して、市場で使う予定なので、いけすやまぐろのぶつ切りなど、口に入ってくるものに関わってくるわけです。徹底した原因の究明が急がれます。

 この問題に関しては、そもそも土壌汚染が酷い工場跡地である豊洲に移転しようとしたこと自体に疑問を持たざるを得ません。用地面積などの条件を絞っていくことで、現在の新市場しか候補がなくなっていく過程もメディアで「疑問視」されています。

 当時、移転に反対していた会派も多く、議会が紛糾したことは有名です。私は議決のときはまだ議員ではありませんでしたが、疑問を持っていました。

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