トップ > 都議 塩村あやかが見た「政治のリアル」 > 【新連載】第1回 豊洲新市場問題を考える

都議 塩村あやかが見た「政治のリアル」ビジネス

【新連載】第1回 豊洲新市場問題を考える(3/6ページ)

2016.10.27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

都庁の隠蔽体質が生んだ「豊洲新市場移転問題」

[画像のクリックで拡大表示]

 第一回目のテーマは、今の都民にとって最大の関心事でもある豊洲新市場移転問題についてです。施設の下に、外部有識者の技術会議が提言した「盛り土」がなかったことや、地下ピットが設置されていたこと、そこに地下水が溜まっていることが指摘され、大問題となりました。そこで疑われたのが土壌汚染対策です。先日も指針の7倍にあたる水銀が地下ピットの大気中から検出されましたが、そのほかにも、これまで出てなかった数値が小池知事になってから出てきており、今までの調査や報告はいったい何だったのかと不安に思う人が増えました。これは都が最初に想定していたよりも土壌汚染対策が難しいという、一つの結果ではないでしょうか。実際にそういう意見を頂いているところです。

 また、全部のモニタリングが終わる前に移転しようとしていたことが一番の問題であり、だからこそ小池知事はそこを突いてきました。もし、舛添要一前知事だったら何の問題もないと移転しており、都民を今後も欺き続けていたということになります。さらに、「盛り土でしっかり土壌汚染対策をするから、気化ベンゼン等が地上に上がってくることはなく、対策がされています」と説明をし、都は移転に慎重な市場関係者たちを説得してきたという経緯があることを考えると、その大前提が崩れたということでもあります。

 その他にも多くの問題がありますが、結局は隠蔽やブラックボックスというのが、都庁の一つの体質で、それがどんどん問題を大きくしていきました。東京都には、問題があったら洗い出し改善しようとはせず、なかったことにしようとする傾向があります。あらゆる詭弁やレトリックを駆使して隠蔽ともとれる言い訳をして隠し、隠しきれれば「なかったのと同じ」ことになります。これまでそれが通用していたのです。それは、都政にみなさんが注目していなかったからであり、おかしいと声をあげた議員や会派の意見を取り上げないメディアの問題もあります。

 市場問題に話を戻すと、今では何が本当なのかわからないと市場関係者をはじめ、多くの人が不安に陥っており、都の責任は重いと考えます。小池知事が豊洲新市場に問題意識を持っていたからこそ、知事就任後に、これだけのことが明らかになってきたというのが現状です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【PR】トレンドアイ

  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー