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駆け出しエンジェル投資家・山本真司の起業家発掘日誌ビジネス

第2回 私は、誰の代理人(エージェント)か? 投資家? 起業家?(2/4ページ)

2015.09.17

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目指すは、投資家支援ビジネスではない!

 独立することに先行して、当時勤めていたベイン・アンド・カンパニーを辞めた。後は、おいおい考えようと思っていた。そして、ベンチャーの勉強を始めた。各種の挑戦をしている若手にも出会えて面白かった。しかし、どこか私には合わない場所だなあとぼんやりと感じた。私が会ったベンチャー企業はもうすでに立ち上がっていた。アーリーステージかも知れないが、それなりに活動が始まっているものが多かった。投資として妙味のある案件も多かったし、経営者もしっかりしていた。こうした会社へ、ファンドでお金を集めて投資して、アドバイス、支援をしてIPO(株式の新規上場)を狙うのも良いが、これまた、ワクワクドキドキしなかった。やはり、今までの私のコアの仕事の延長だったからかもしれない。

 いや、それ以上に、ベンチャーの起業家と完全に心を一つにできない感じを覚えた。ワクワクドキドキしてしゃべる起業家が羨ましかった。私は、そこまでの気持ちにはなれなかった。自分で立ち上げの苦労を味わっていなかったからだろう。これじゃあ、面白くないと感じた。もちろん投資をするという立場に立てば、面白いというのは分かる。投資家を向いてお金を集め、投資家にリターンを返す。ベンチャーキャピタルの場合は、案件への期待利回りは100%くらいじゃないと割に合わないかもしれない。それだけの案件を見抜き、IPOあるいは、大企業への売却に向けて支援する。それは、金融の仕事としては面白そうだ。でも違う。そんな気持ちにとらわれた。

「未来を牽引する分野の仕事をしたいと思いました」

 最後に気が付いたのは、私が目指しているのは金融ビジネスではないということだ。投資家に稼がせる支援をする仕事がしたいわけではない。大金持ちや、機関投資家のお金を預かって、そういう投資家の代理人(エージェント)としてベンチャーの世界で仕事をしたいわけではないことに気が付いた。「私は、起業をしたいんだ」ということに気が付いた。

 しかし、起業をしようにも、課題がたくさんある。自分が、そこまでの才能を持っているようには思えない。コンサルタントとしては起業できると思うが、それじゃあ一度きりの人生、面白くない。インターネット、バイオ、ヘルスケア、農業、食などの未来を牽引する分野の仕事をしたい。それも、たくさんの案件にタッチしたいと思うようになった。すごく羨ましく思ったのは、IPO長者の方々のエンジェル投資だった。

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