まだまだ続く悲しい「バラエティー」

 ところが、素人同然の編集者は、病院を出ると、「ひと仕事を終えた」と言わんばかりにハイテンションになっています。自分が住んでいる場所の話をするなど馴れ馴れしくしてきます。メガトン級に劣悪な編集者と仕事をした自分の判断を呪いました。キャリアの差は20年以上なのですから、そう思うのも無理はありません。

 悲しい「バラエティー」は、続くのです。記事を書きあげ、編集者にメールで送ったところ、数日後、「こういう部分を盛り込んでほしい」と電話をしてきました。私は、自分の耳を疑いました。この編集者は、取材時にそんな話を部長に聞いていないのです。そのことを説明すると、得意の「ぽわ~んとした雰囲気」で黙っています。止むを得ず、強引に記事をつくり直し、送りました。その後、返信はありませんでした。意思疎通をするのに、何かと苦労をします。

 1か月後、雑誌が出来上がったものの、私のもとへ一向に郵送されてきません。直接、本人に催促をするのは憂うつでしたから、その会社のほかの人を介して依頼をしました。数日後に、雑誌が届きました。案の定、記事は私が書いたものと大きく異なっていました。私が書いたもののうち、そのまま残っているのは数行。通常、こういうことはめったにありません。この10年では、はじめてのこと。20数年間でも、2~3回しかないことです。

 読んでいくと、誤字・脱字のオンパレードであり、記事の構成はめちゃくちゃ。起承転結ではなく、「起承起承起承起承」で、同じ意味合いのことを繰り返しいているだけでした。誤字・脱字は、30~40。まさしく欠陥商品といえるでしょう。そのことに、27歳編集者はほおかむりをしています。挙げ句に、私の「署名入り」となっていて、私が書いたことになっています。恥ずかしい限りでした。