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MBA講座:バイオビジネスにまたもやグーグルの影(3/6ページ)

決算発表から読む経営動向(その7・最終回-バイオビジネス後編)

2015.08.05

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一発ホームラン狙い的戦略自体が時代に逆行

 こうしたグーグルの迅速、かつ粘り強い経営展開と比較して、日本の製薬会社は未だに「ブロックバスター新薬」狙いの経営を続けている感がある。

 前稿で述べたが、武田が20数年で4兆~5兆円もの研究開発費をほぼフイにしたことからわかるように、医薬品開発は今日、賭け札1枚1000憶円のギャンブルといわれている。しかもハズレの多い賭けだ。確かに一発大当たりを出せば、しばらく安泰である。しかし最大限20年、実質10~15年という特許期間の繁栄は、束の間の宴のようだ。

 筆者はむしろ大型新薬という、一発ホームラン狙い的戦略自体が、PEST(前稿参照)の流れにそぐわないのではないだろうか、と考える。

 「ギャンブルで蔵を立てた人はいない」とは、あるギャンブラーの台詞である。そんなギャンブルをいつまでも続ける意味は何か。地道なシステム・サービスこそが社会が求めているものではなかろうか。

 例えば新薬メーカーは後発薬を製造すべきではなかろうか。消費者が求めているのは高価な「富者の薬」ではない。

 また新世代の病院を含む医療サービス経営を志すべきではないか。従来の病院のイメージとは全く異なる、新世代テクノロジーのサービス経営を。

 現状のがんじがらめの規制の下では、今のところそれは到底無理であろう。しかし未来の医療には、企業の力が必要となるはずである。というより先進技術と効率経営の企業こそ、トータル医療サービスの担い手になれるはずであり、今から布石を打っておくべきではないか。あのグーグルのように。

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