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白河桃子「女と男の新しいシステム」ビジネス

白河桃子:「男受難」の時代が到来する?(5/6ページ)

『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』著者・
横田増生さんに聞く【3】

2009.08.28

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父権の消滅した社会も悪くない

白河 私は日本もいずれ、結婚の枠組みを緩めないといけなくなってくると思うんです。今のままだと結婚リスクが高すぎるから、ますますみんな結婚しなくなるだろうと。

 日本でももう少し、事実婚を法律的にサポートするようになり、「事実婚の夫婦でも子育てをしやすい」という状況になると思うんです。ただし、それを日本の男性たちが受け入れられるのかな?というのは疑問ですね。それこそ、男性にとってはつらい社会になると思うからです。

横田 結婚制度が変わることで、「家父長制度」や「父権」が弱まるということになりますものね。

白河 まさに「男受難の時代」ですね。

横田 でも、男性にとってそんなに大変かな? 

 僕は、そういう社会は男性にとっても悪くないと思いますよ。今までの父権や家父長制度というのは「男が働いて女は家で」というシステムですよね。それは男性にとってはある意味、仕事だけしていればいいから便利なんです。「仕事だけ」の一本線なので、分かりやすい。ただし、その先に幸せがあるかと言うと、60歳になって退職した時にどうなんだろうという疑問が出てくるんです。

 だから、男性にとっては受難と言えば受難かもしれませんが、男性も子育てや家事など、いろいろなことをしなくちゃならないというのも面白いと思いますよ。

白河 競争を免除されて、仕事以外のことをやる期間というのも、その後の人生に絶対にプラスになりますしね。

横田 そうですね。子供と過ごす時間というのは、大人と過ごす時間と全く違うものですからね。

 僕が子育てを通じて実感しているのは、子育てには仕事では得られない楽しみや発見があるということです。自分の視野が広がります。子供がいることで仕事量はかなり減ったけど、「では子供がいない方がいいですか?」と聞かれたら、そうとは言えないですね。もし僕に子供がいなかったら、そのことを寂しいとは思わなかったかもしれません。でも今は「子供がいることは、幸福の土台の1つになっている」と感じています。

 「産まない」とか「産めない」ということについては、人それぞれ事情があると思うんです。しかし、それでも日本女性の約8割は「産みたい」と思っているのだから、社会がもう少しサポートすれば、もっと産みやすくなるはずです。フランスのように「社会全体でサポートしましょう」という気持ちが、日本にもう少し出てくれば変わってくると思いますよ。

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