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活躍する日本の赤外線望遠鏡
2006/01/19

 ナショナルジオグラフィック日本版では2006年1月号で宇宙望遠鏡の特集を掲載した。セカンドステージの読者にその一部を紹介する。前回の米国(NASA)に続いて今回は日本の取り組みを掲載する。

2006年には宇宙からの観測もスタート

 赤外線でしか見えない未知の宇宙に,日本の天文学者も果敢に挑んでいる。ハワイ島マウナケア山頂では,国立天文台が1999年に開設した「すばる望遠鏡」が大型望遠鏡の強みを生かした観測を続けている。また2006年2月にも赤外線天文衛星「アストロF」が宇宙に飛び立ち,観測を始める予定だ。

おおかみ座の暗黒星雲
近赤外線で鮮やかに浮かび上がったおおかみ座の暗黒星雲。1.4メートル近赤外線望遠鏡「IRSFシリウス」は三つの波長の近赤外線を同時に撮影できる。

 現在の宇宙望遠鏡の問題点は,口径が大きい望遠鏡を打ち上げるのが難しいこと。望遠鏡の解像度は反射鏡の口径で決まるため,赤外線のうち地球に届く「近赤外線(波長の短い赤外線)」を観測するなら,今のところ地上の大型望遠鏡の方がより詳しい情報を得られる。すばる望遠鏡は口径が8.2メートルと,スピッツァー宇宙望遠鏡の10倍近くあり,近赤外線の観測では世界随一の実績を残している。

活躍する日本の赤外線望遠鏡

 2005年7月には東京大学などの研究チームがこの望遠鏡で,近赤外線の観測史上で最も暗い24.7等級の天体をとらえたと発表した(上,白い円内)。地球から100億光年(1光年は約9兆4600億キロ)ほど離れた天体である可能性が高い。

ナショナル ジオグラフィック日本版
 ナショナル ジオグラフィック誌は1888年(明治21年)に米国で創刊。以来,一世紀以上にわたり,自然,動物,世界の文化・民族,そして人類の挑戦などを美しく迫力ある写真と臨場感あふれる記事で紹介してきました。

 日本版は,初の海外語版として1995年に創刊。ナショナル ジオグラフィックの素晴らしさを忠実に再現するとともに,日本オリジナルの記事も掲載しています。(月刊誌,毎月1日発行)

 日本版を出版している日経ナショナル ジオグラフィック社は,日経BP社と米ナショナル ジオグラフィック協会との折半出資により設立されました。
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