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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第55回 金明竹の余計な知識
2009/05/15

いくつかの系統がある金明竹
噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 大型連休が終わりまして、少し世の中が落ち着いてきました。今年は景気対策とやらで高速道路の料金がずいぶんと安くなったそうですね。こういう時の「対策」というのはうがった見方をすると我々庶民が馬鹿にされているような気がします。「安くしたから」という気持ちの裏に潜む諸々の感情。いいんですかね、「安い」に踊らされて。こういう時代だからこそ、本物を見極める眼を養いたいと考えています。

 さて、今回も噺を一つ取り上げましょう。先日立て続けに、お客様から質問を受けました。「金明竹」という噺を演じたあとのお客様からの素朴な疑問です。今日はそれを中心にお届けしたいと思います。

 「金明竹」という噺は私は前座の時に教わりました。愚か者が噺をかき混ぜるところも面白いですし、「言い立て」といわれる早口の部分が舌ならし、というよりもお客様に正確に言葉を伝える訓練となるところから、前座噺という分類もできるんですが、熟練の噺家がトリで演じることもあり、時間の収縮も自在です。寄席向きの噺といえるでしょうね。

 この噺はいくつかの系統がありまして主人公を「与太郎」で演じる形と「松公」で演じる場合がございますが、筋書きは同じです。前半は狂言の「骨皮」という演目と同じですから、そちらが原話だと思われます。短く演じるときはこの部分を省いてやりますが、私はもっと短くする場合にこの「骨皮」の部分だけで終わることもあります。

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