ここから本文です
噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第49回 噺家と言葉について
2009/02/13

噺家が江戸っ子は誤解。5代目小さんは長野

 寒い日が続きます。昔の方が寒かったに違いないと先人を尊敬しながら、風邪に負けないようにもう一息、お彼岸まではもう一と月ですよ。

噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 さて、この頃の当欄はわたくしのひとりごとのようになっておりますが、私も春に向けて繭の中でいろいろと考えてみたいことがありまして、そんなことをつらつらと書き連ねております。

 前回、二十代に若年寄扱いされたお話しをしました。かといって、「赤いちゃんちゃんこ」を着込んで出かけたり、仕込み杖を手に階段を上り下りしたりしたわけではありません。そう思われたのは見た目と言うよりも、話し方、いわゆる噺家口調が原因だったように思いますな。ほら。「思いますな」なんて言わないでしょう、二十代で。

 世間の、噺家についての誤解のひとつに「噺家というものは江戸っ子なんだろう」というものがあります。江戸っ子の定義も近頃は難しくなってきましたが三代なんてとんでもない、とりあえず東京で生まれ育ったという条件だけで考えても噺家に江戸っ子、東京っ子は少なくなりました。

 わたくしの師匠、柳家小三治は新宿で生まれ新宿で育っていますので、ただただうらやましいばかりですが、その師匠、私の大師匠に当たります五代目の柳家小さん、江戸っ子の代表みたいな顔をして実は長野県の生まれです。

1ページ 2ページへ 3ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
 
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る