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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第48回 三之助さん、おいくつですか?
2009/01/16

平成生まれが前座として働く時代に
噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 早いもので、1月が終わろうとしています。皆さんのお正月もあっという間でしょうけれど、私たち噺家のお正月は皆さんよりも長いのに、やっぱりあっという間でした。さあこれから大晦日に向けて、一息に駆け抜けて行きましょう!不景気なのを忘れるくらいに、です。

 今日のテーマは「噺家と年齢について」。先日成人式を迎えた若人たちは、昭和63年生まれ、そして運良く昭和64年生まれ、そして平成元年生まれという、まさに昭和と平成の狭間に生まれた方々でございました。中村草田男さんの「降る雪や明治は遠くなりにけり」という句は有名ですが、昭和も遠くなりにける今日この頃ではあります。

 噺家の世界も平成生まれの入門者が前座として楽屋で立ち働く時代になりました。だからなんなんだ、と言われればそこに大きな違いはないかと思いますけど私のような若輩者でも思わず遠い目をしてしまうのです。

 芸人に年齢はないよっ!と日々前のめりで生きてゆくのが正しい芸人のあり方かと思いますが、あえて本稿のために私の年齢を明らかにいたします。私は昭和48年5月1日の生まれです。

 おっ、同い年だ!という方はあまりこの欄はお読みになっていないでしょうが、人間というものは不思議なものでお互いの年齢を知るとそこにまた新しい人間関係が生まれるものです。改めてどうぞ、柳家三之助をよろしくご贔屓ください(笑)。

 前座修業の頃、つまり二十代のときの話です。例えば同窓会のような、昔の仲間に会う機会がありますとどうも気恥ずかしい気持ちになりました。どうしても浮いた存在になってしまうからです。ものの言い様などがどうしても噺家の体になってしまい、友達と話をしても「わざとやってんの?」とか「チョーじじくさい」とか言われましてね。そりゃ、もてませんよ。もてませんって。

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