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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第44回 落語と今をつなぐ円両相場
2008/11/28

落語の中の金額には当てずっぽうのものも
噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 さてさて、今年はこんな感じで「冬の噺特集」などをしないまま今年が暮れてゆきそうなそんな予感がしております。

 落語好きの皆様方は今の時期、滋養分の多い噺が高座にかかる時期でございますから、この「落語の世界のようこそ」をお読み頂きながら思い思いの冬噺を寄席やホールなどに出かけていってお楽しみに頂きたいと思います。表に出て寒い思いをしませんと、冬の噺の楽しみは半減いたしますよ!

 さてと、落語の中に出てくるお金の話をまとめていきましょう。はじめにお断りしておきますが、あたくしは歴史学者でも、落語評論家でもありません。私が噺を演じる上に必要としているざっくばらんなものをお話しいたします。

 貨幣の問題については、一口に江戸と言ってもその年代によって変動が激しいですし、何しろ昔のことですから諸説様々ありますので、もしそれが学術的に不正確であっても「馬鹿だね三之助は」と私のせいにする程度に留め置いてくださいね(笑)。

 また、落語の中に出てくる金額というのは実際のものに近い場合と、全く当てずっぽうという場合と両方あるんです。「間男 は七両二分と値が決まり」の川柳にある姦通の示談金は歴史的に見てもほぼこの金額の前後だったようなのですが、例えば吉原で身請けの金が五十両なんてところになりますと眉唾ものです。この五十両という金は「たくさんある」という意味の五十両ととらえた方がよく、あてにはなりません。

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