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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第42回 昔の時制をわがものに
2008/10/31

刻の数え方は「四つ五つ」と「子丑寅」
噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 明日から11月です。「昔のようにゆっくり過ごしましょうよ」というのが落語の一つの眼目でもあるんですが、相変わらず時間というものは残酷で、あっという間に通り過ぎていきます。時が過ぎるのは仕方のないこととして、過ぎ去った過去を振り返れば、思わずほほえんでしまうような楽しい人生を生きていたいものですね。

 前回予告を致しましたとおり、今回はわが国のかつての時制についてお話しをしましょう。落語をご覧になるときの参考になるだけでなく、時代劇・時代小説などをお楽しみ頂くのにも役立つことと思いますので、しっかりと頭に入れてくださいませ。

 明治のはじめまで、日本は「不定時法」を用いていました。日の出と日の入りを基準として時間を分割して数えてますので、一単位の時間の絶対的な長さが毎日違ったわけです。例えば夏は昼が長いですから、当然夜間の一刻よりも昼間の一刻が長くなり、春分と秋分には同じとなるというような塩梅です。これが大前提のひとつ。

 そして刻の数え方には「四つ五つ」と数えるやり方と、方角と同じように「子丑寅」と数えるやり方がありました。

 まず、日の出日の入りの時間を基準として、昼と夜をそれぞれ六等分にします。日の出の時刻を「明け六つ」、日の入りの時間を「暮れ六つ」と呼びます。

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