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噺家・柳家三之助の「落語の世界へようこそ」
第41回 ときには時のお話を
2008/10/17

日本人が時刻を意識したのは明治になって
噺家・柳家三之助
噺家・柳家三之助

 10月も半ばにさしかかりまして、秋という季節を満喫されているかと思います。

 胸に手を当てて「秋を満喫していないなあ」という方、ほんの少しの心の余裕で季節を感じてみてください。お金何ぞをつかわなくとも、身の回りに秋はあふれています。

 さて、ちょっとだけ宣伝します。10月27日月曜日、東京は日暮里サニーホールにて私めの定例独演会「三之助をみたかい?」という落語会がございます。

 平日の19時30分からゆっくりとお出かけ頂いて、終了時間は未定。ゆっくりと大人の時間を過ごして頂きましょう。私のブログなどで情報をごらんの上、ご来場いただけますようお願い申し上げます。

 ところで、6月10日は「時の記念日」なんだそうです。日本で初めて時計がその鐘を打った日という由来から「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」という目的で1920年(大正6年)に制定されました。今でこそ時間を守るというのは社会人として当たり前のルールですが、そうでもない時代があったという証拠です。

 ものの本によると、日本人が時刻というものを意識するようになったのは明治になって鉄道が敷かれるようになってから。ダイヤ通りに汽車を走らせるにはまず発車時間を守らなくてはならない。

 船頭さんの気分次第で「おーい、船が出るぞー」「おーいちょいと待ってくれよぉーちょいと急ぐんだから乗せてくんねえ」なんてのんびりした時代を生きていた人間が、突然時間に縛られるようになった。時間になったら発車してしまうんだから、時間までに行かざるをえない。当たり前のことが昔から当たり前だと思うのは大きな間違いです。

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